研究課題/領域番号 |
20K18188
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
武内 大輝 三重大学, 医学系研究科, 助教 (50739612)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 多能性幹細胞 / ミュラー管様上皮細胞 / 分化誘導 / BMP経路阻害 / FGF 経路活性化 / レチノイン酸経路活性化 / マウスES細胞 / ミュラー管様細胞 / 子宮再生 / マクロファージ / 子宮組織再生 / 抗炎症サイトカイン / ES細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
不妊治療は少子高齢化が進む我が国によって喫緊の課題であるが、子宮内膜機能不全に対する治療法は未だ改善に乏しい。本研究では我々が新規に開発したミュラー管様細胞の誘導系を応用して、マウス子宮に置換移植したミュラー管様細胞が子宮内膜組織を再生できることを確認する。本研究成果は子宮内膜菲薄化などの子宮内膜機能不全による不妊症に対して、その病態を理解するための新知見となり、内膜細胞の置換・移植・再生という新規治療法を提案するための橋渡し的研究に位置づけられる。
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研究成果の概要 |
子宮内膜機能不全に対する治療法は改善に乏しく、我々は新規治療法の開発を目指してミュラー管様上皮細胞(MDECs)への誘導系の開発を試みている。以前の研究において、MDECsへの誘導にはBMP経路の抑制、FGF 経路とレチノイン酸経路の活性化が重要であることを示したが、誘導効率が低い問題があった。本研究では誘導因子Xと誘導期間の延長により、高率なMDECsへの誘導を確認し、誘導した細胞の腎被膜移植により子宮内膜様の腺腔構造が確認され子宮内膜細胞マーカータンパク質の局在も確認された。子宮内膜菲薄化モデルマウスへの移植で子宮内膜構造の再生は確認できなかったが、条件の最適化を図る予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
以前の研究において、ミュラー管様上皮細胞(MDECs)への誘導にはBMP経路の阻害、FGF経路とレチノイン酸経路の活性化が重要である事を示していたが、さらなる高率な誘導のためには、誘導期間の延長と誘導因子Xとの添加が重要であることを実証した。また、誘導した細胞を腎被膜下に移植することで、子宮内膜様構造が形成されることも確認した。 これらの発見は、機序解明のための重要な知見となり学術的意義は大きいと考えられる。また不妊治療において、これまであまり改善していない妊娠率を向上させるための研究ツールを提供するだけでなく、移植細胞療法や再生医療などへの応用も期待でき社会的な意義も大きいと考えられる。
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