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初期胚因子Zscan5bによるゲノム安定性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K18200
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

中村 彰宏  埼玉医科大学, 医学部, 助教 (50750973)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードiPS細胞 / ゲノム安定化 / ゲノム安定性 / Zscan5b / iPS / 遺伝子修復 / 腫瘍
研究開始時の研究の概要

本研究では多能性を獲得した人工多能性幹細胞(iPS細胞)のゲノム損傷の蓄積やゲノムの不安定性が指摘されていることに着目し、ゲノム損傷修復機構関連因子を外部から導入することにより、そのゲノムの安定性を向上させることを目的としている。申請者は初期胚(受精卵)や初期胚由来の胚性幹細胞(ES細胞)特異的に発現するゲノム修復関連因子に着目し、細胞内のゲノム修復機構に初期胚やES細胞のような「初期胚型修復機構」と分化した体細胞が持つ「体細胞型修復機構」の2つのタイプのゲノム修復機構が存在すると仮定し、iPS細胞に「初期胚型修復機構」を誘導することでゲノム安定性の向上を目指す。

研究成果の概要

8週齢、12週齢、24週齢それぞれの週齢のマウスから樹立したiPS細胞のメタボローム解析を実施し、それぞれの代謝に着目し解析をおこなった。事前の実験や論文での報告から老化マウスから樹立したiPS細胞ではミトコンドリア活性の低下とZscan5b遺伝子導入による改善が予想された。しかしながら、同週齢由来iPS細胞の株間での差が大きく、週齢それぞれの傾向をつかむことができなかった。これらの解析結果が手技的なものに由来するものなのか、あるいは株間でのばらつきは想定される事象なのか、株間での特性の違いがなにに由来するのか明らかにすることは今後の課題である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では人工多能性幹(iPS: induced Pluripotent stem)細胞を始めとした培養細胞に対し、「初期胚型修復機構」を誘導、再現させることでゲノム安定性の向上を目指した。人工多能性幹(iPS)細胞の老化に伴うゲノム損傷の蓄積や、ゲノム安定性の低下が指摘されており、臨床応用をはじめ、胚性幹(ES)細胞や全能性を有する受精卵と同様の研究素材とするうえでの課題となっている。このような課題に対し本研究ではゲノム修復因子を外部から遺伝子工学的技術を用いて人工的に導入することにより克服することができるのではないかと考え、本研究課題に着手した。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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