研究課題/領域番号 |
20K18223
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
竹下 優子 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特定研究員 (40838645)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 卵巣癌 / 腹膜播種 / ANGPTL2 / 細胞接着 / 婦人科腫瘍 / 癌種 / インテグリン / 癌腫 |
研究開始時の研究の概要 |
卵巣癌は、婦人科癌の中で最も予後不良な疾患である。本研究では、癌腫における発癌や癌の浸潤、転移に関与する血管新生因子であるANGPTL2に着目し、卵巣癌における同分子の機能の解明を目的とする。さらに卵巣癌に特徴的な転移様式である腹膜播種とANGPTL2との関連性について検討し、難治性卵巣癌の新規バイオマーカーや新たな治療戦略について研究を行う。 具体的には、本研究では以下の作業仮説について立証を試みる。 1.卵巣癌組織にANGPTL2が高発現している症例は、腹膜播種が抑制され予後良好である。 2.VEGF阻害薬抵抗性の卵巣癌症例に対して、ANGPTL2を標的とした治療法が有効である。
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研究成果の概要 |
本研究では、癌腫における発癌や癌の浸潤、転移に関与する血管新生因子であるアンジオポエチン様因子2(Angiopoietin like protein 2: ANGPTL2)に着目し、卵巣癌の腹膜播種における同分子の機能の解明を目的とした。今回われわれは、卵巣癌のin vivoマウス腹膜播種モデルを作成した。一連の解析の結果から、腫瘍に発現するANGPTL2はin vivoにおいて腹膜播種を抑制することが示された。 以上より、卵巣癌におけるANGPTL2の発現制御は、卵巣癌の腹膜播種制御法の開発に応用できる可能性を有している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
卵巣癌におけるANGPTL2の発現を抑制することは、卵巣癌の腹膜播種病巣の形成の制御法の開発に応用できる可能性を有している。しかしながら、今後、ヒト卵巣癌組織あるいは腹水中でのANGPTL2の発現検討など、より詳細で網羅的な解析を行うことで、卵巣癌におけるANGPTL2の発現意義のさらなる解明が必要である。
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