研究課題/領域番号 |
20K18226
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
小島 龍司 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (80833558)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 一次繊毛 / 子宮内膜癌 / OFD1 / p62 / オートファジー / SQSTM1/p62 / SQSMT/p62 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、悪性腫瘍における一次繊毛によるシグナル伝達の解明である。 既存の報告の多くは、培養細胞を使用して腫瘍増殖と一次繊毛の関連を報告している。本研究では、組織型・進行期・治療歴・予後などの臨床情報を得られる手術検体の繊毛を解析する点に独自性をもつ。臨床的に悪性度が異なる検体での一次繊毛関連遺伝子やタンパク発現の違いを確認することで、一次繊毛によるシグナル伝達機構の解明を行う。
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研究成果の概要 |
悪性度の高い子宮内膜癌類内膜癌組織では、一次繊毛は減少・短縮していた。またオートファジー選択的基質であるp62/SQSTM1の増加および一次繊毛関連タンパクOFD1の発現増加を認めた。本研究では、子宮内膜および子宮内膜癌組織における一次繊毛を初めて解析した。 悪性度の高い子宮内膜癌組織では、一次繊毛の減少およびオートファジー機能不全に伴うOFD1過剰蓄積が、癌細胞の増殖能に関連している可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞周期を制御しているとされる一次繊毛と子宮内膜組織および子宮内膜癌組織との関連を初めて報告した研究である。一次繊毛と腫瘍増殖との関連についてさらなる研究を進めることで、悪性腫瘍の早期診断や新規治療バイオマーカーの開発につながる研究である
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