研究課題/領域番号 |
20K18245
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
甲斐 竜太 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (50870367)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 前庭代償 / 感覚再重み付け / 一側内耳破壊 / アルサニル酸 / Arc-dVenusマウス / CUBIC / 内側前頭前野 / 無顆粒島皮質 / 前庭破壊 |
研究開始時の研究の概要 |
半規管および耳石器からなる末梢前庭器官が検知した回転・直線加速度の情報が大脳皮質を含む高次の中枢神経系のいずれの領域で受容・処理され、視覚や体性感覚との統合、空間識の形成などの機能を担っているのか、また、前庭障害後の可塑性メカニズムである前庭代償との関連を明らかにすることを目的として、活動依存性遺伝子Arcの制御下に蛍光タンパク質dVenusを発現するトランスジェニックマウスであるArc-dVenusマウスをレポーターマウスに用い、脳組織全体を透明化することができる生体透明化技術の一つである、CUBIC法により、高空間分解能の三次元イメ―ジの解析を行う。
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研究実績の概要 |
前庭代償と皮質活動がどのように関与するか調べることをテーマとして研究を行った。前庭障害後に前庭感覚から他感覚系へ依存度が変化し、姿勢の不安定性などが改善する感覚再重み付けのメカニズムについて検討した。内耳破壊方法としては、簡便な方法であるアルサニル酸の鼓室内投与を行った。一側内耳破壊後の前庭機能について、C57BL/6Jマウスを用い、頭部傾斜角度とロータロッド試験の2項目についてbehavior観察を行った。一側内耳破壊後の頭部傾斜は破壊後1日から対照群に比べ有意に大きくなり、10日後まで持続した。ロータロッド試験における落下潜時は破壊後1日から有意に短く、3日まで持続した。一側内耳破壊を施行したArc-dVenusマウスの脳をCUBIC法により全脳イメージ化した。皮質領域ごとにArcシグナル数を計測し、神経活動の指標として分析を行った。一側内耳破壊2日後に内側前頭前野、破壊7日後に内側前頭前野、無顆粒島皮質、一次体性感覚野、一次聴覚野において、対照群よりも有意にArcシグナル数が増加していた。一側前庭障害後の機能回復には、マウスにおいては体性感覚野の活性化が重要な役割を果たすと考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究成果について雑誌掲載された
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今後の研究の推進方策 |
研究成果について学会発表等を行っていく
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