研究課題/領域番号 |
20K18248
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
五十嵐 賢 山梨大学, 大学院総合研究部, 医学研究員 (10597016)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アレルギー性鼻炎 / 免疫療法 / B7/CD28ファミリー / 舌下免疫療法 / 抗原特異的CD4陽性Th2細胞 / PD-1 / 抗原特異的CD4陽性T細胞 / CD28ファミリー / 免疫寛容 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、アレルギー性鼻炎とアレルゲン免疫療法におけるB7/CD28ファミリーの役割・機能を調べる。PD-1とそのリガンドであるPD-L1、PD-L2はT細胞の活性化・耐性に関わるシグナル伝達系でアレルギー疾患にも関わっているシグナル伝達系であるが、本研究ではアレルギー性鼻炎患者、アレルゲン免疫療法施行者の末梢血のB7/CD28ファミリーの解析を行い、その役割・機能を明らかにし、アレルギー性鼻炎の発症および寛容に至る機序を解明することを目的とする。これらアレルギー性鼻炎の発症機序、免疫寛容の機序の解明は新たな根本治療への展開、新規診断法開発への発展が期待される。
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研究成果の概要 |
アレルギー性鼻炎の治療である舌下免疫療法が免疫抑制マーカーにどのような影響をあたるのかを調べるため、ダニアレルギー性鼻炎患者のダニアレルゲン舌下免疫治療前および治療半年後に末梢血単核球を採取し、抗原特異的T細胞を誘導した後シングルセルRNAseqおよびTCRシークエンスを行った。SLIT治療によるPDCD1highCD4+Th2細胞の遺伝子プロファイルの変化を解析したところSLIT治療により60遺伝子が発現低下、20遺伝子が発現増加していることがわかり、SLIT治療によるPD-1high Th2へ及ぼす影響について明らかにできた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
B7/CD28ファミリーとアレルギー疾患に関する報告は、アレルギー性鼻炎に関しては少ない。本研究はこれまでに明らかになっていないアレルギー性鼻炎のT細胞のB7/CD28ファミリーシグナルを解明する研究であり独創的である。本研究で得られる知識は他のアレルギー疾患の研究分野にも応用可能と考えられ、新たな免疫応答メカニズムの情報を提供し、治療法の展開へと期待でき創造的である。特に免疫療法については治療効果を判定するバイオマーカーがいまだないため、本研究により免疫寛容の一側面を明らかにすることで新規バイオマーカーの開発につながることが期待される。
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