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糖転移酵素による糖鎖修飾に着目したECRS難治化の病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K18252
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

中谷 彩香  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (80846395)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード好酸球性副鼻腔炎 / ECRS / 好酸球 / 糖鎖修飾 / 糖転移酵素
研究開始時の研究の概要

好酸球性副鼻腔炎(Eosinophilic Chronic Rhinosinusitis:以下ECRS)は好酸球浸潤を伴う鼻茸などを特徴とする指定難病の一つである。手術後早期再発も多く、ステロイド内服以外に決定的な治療がないため、さらなる病態解明と新たな治療ターゲットが求められている。
今回、ECRS患者の鼻茸において網羅的解析を行い、対照群と比較して、糖転移酵素が強く発現し炎症を惹起している可能性を示唆するデータを得た。
本研究では「糖転移酵素による糖鎖修飾に着目したECRS難治化の病態解明」という切り口で診断および治療につながる成果を示す。

研究成果の概要

副鼻腔組織検体(下鼻甲介・中鼻甲介・ポリープ)における糖転移酵素関連遺伝子の発現の評価を行い、ECRSで高発現する糖鎖を明らかにした。
ECRSの中鼻甲介では、糖転移酵素関連遺伝子B3GNT7の発現の亢進を認め、ECRS鼻茸組織中ではSiglec8が高発現し、同部位にケラタン硫酸の発現も見られた。 糖転移酵素や誘導されるケラタン硫酸がECRSにおける好酸球性炎症を制御している可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ECRSにおいて糖転移酵素が果たす役割を検討した研究は未だ少なく、ECRSの研究・抗体薬はサイトカインをターゲットにするものが大半であり、上皮細胞における糖鎖修飾を標的とした治療薬の開発は少ない。
本研究では、ECRSで高発現している糖鎖について明らかにし、アレルギー炎症における糖鎖修飾について解明するという点で基礎医学的観点からも重要であると考えられ、難治性副鼻腔炎における新たな治療ターゲットとなる可能性が見いだされた。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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