研究課題/領域番号 |
20K18265
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
栗原 渉 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (90826926)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 難聴 / 霊長類モデル / コモンマーモセット / MRI / 認知症 / バイオマーカー / 行動学的解析 |
研究開始時の研究の概要 |
「認知症」の最大のリスクファクターである「難聴」を多角的・経時的に解析するために、申請者は霊長類難聴モデルを用いた行動解析に取り組んできた。本研究では、難聴に起因する認知機能・バイオマーカー変化をフェノタイプと見立て、その原因となる脳機能・構造変化を超高磁場MRIにより明らかにする。
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研究成果の概要 |
「認知症」の最大のリスクファクターである「難聴」を多角的・経時的に解析するために、申請者は霊長類難聴モデルを用いた行動解析に取り組んできた。本研究では、難聴に起因する認知機能・バイオマーカー変化をフェノタイプと見立て、その原因となる脳機能・構造変化を超高磁場MRIにより明らかにすることを目的に研究を進めてきた。小型霊長類コモンマーモセットに強大音を負荷することにより、恒久的聴覚閾値上昇を認める音響外傷モデルを作製した。同モデルを用いて、音響負荷前、音響不可後における行動学的評価およびMRI撮影を行った。その結果、視覚野におけるクロスモーダル変化を強く示唆するデータが得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者らは高い社会性と音声コミュニケーションを有する小型霊長類コモンマーモセットを用いた難聴研究のプラットフォーム構築を行ってきた。さらに、本学が所有する超高磁場MRI(9.4テスラ)による脳機能・構造解析を組み合わせることで、ヒト臨床への外挿性が飛躍的に向上することが想定される。本実験により得られるデータは、難聴が認知機能に及ぼす病態解明に迫るものであり、難聴への治療介入時期の決定や、認知症への進展の防止策を講じる上で基盤となり得るものである。
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