研究課題/領域番号 |
20K18267
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
吉野 綾穂 日本医科大学, 医学部, 講師 (00714578)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 嗅覚障害 / 嗅覚トレーニング / 感冒後嗅覚障害 / 頭部外傷後嗅覚障害 / 嗅覚刺激療法 |
研究開始時の研究の概要 |
2017年に本邦ではじめて嗅覚障害診療ガイドラインが発刊された。その中で、嗅覚障害治療法の一つとして『嗅覚刺激療法』(以下“嗅覚トレーニング”と称する)が取り上げられているが、嗅覚トレーニングの知名度、普及度はいまだ低い。嗅覚トレーニングとは、4種類のアロマオイル(バラ、ユーカリ、レモン、クローブ)を1日2回、それぞれのアロマオイルを10秒間ずつ嗅ぐ訓練をするものであり、非侵襲的かつ安全な手法である。嗅覚トレーニングの有効性は、本邦からの報告は多くなく、本研究では、嗅覚トレーニングの有用性と日本人に向けた効果の高い“香りの種類”について検討し、日本人に最適な嗅覚トレーニングを開発する。
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研究実績の概要 |
嗅覚障害に対する治療法の1つとして嗅覚トレーニングの有用性を検討する目的で本研究を開始した。 嗅覚障害診療ガイドラインに基づき、感冒後嗅覚障害、頭部外傷後嗅覚障害患者を対象に、標準的な薬物療法(ステロイド点鼻薬)のみ行うコン トロール群(20 名)、薬物療法に加えて海外からの報告通りの香り(アロマオイル;バラ、ユーカリ、レモン、クローブ)を用いて嗅覚トレーニング行う群(20名)、予備調査結果 から選定した最も馴染みのある香り4種類を用いる群(20名)、予備調査結果から選定した最も馴染みのない香りを用いる群(20名)に分け、初回評価として、問診 (Visual Analog Scale(以下VASと称する)、日常のにおいアンケート)、鼻内内視鏡検査、画像検査(副鼻腔MRI)、基準嗅覚検査、Open Essenceを用いた嗅覚 同定能検査を行う予定としていた。 コントロール群8名、原法群21名、馴染みのある香りを用いる群19名、馴染みのない香りを用いる群25名のデータ収集が終了した。トレーニング前後で嗅覚機能は有意に改善を認めたが、異なる香り群間で有意な差は認めなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
やや遅れが見られたが、データ収集が終了し20023年9月には日本鼻科学会で報告できた。
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今後の研究の推進方策 |
2024年6月に国際学会でもデータ報告予定である
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