研究課題/領域番号 |
20K18270
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
深堀 光緒子 久留米大学, 医学部, 講師 (50529310)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 輪状咽頭筋 / 自律神経 / 食道入口部 / 咽頭収縮筋 / 食道入口部括約機構 / 嚥下機能 / 自律神経支配 / 上部食道括約機構 |
研究開始時の研究の概要 |
咽頭を取り巻く筋群は横紋筋でありながらあたかも平滑筋のように蠕動様運動を行う。咽頭収縮筋の最下端に位置する輪状咽頭筋は、上部食道括約機構を構成し、常時一定の緊張を維持し食塊が食道入口部を通過する時のみ完全に弛緩し、通過し終わると強く収縮する特性をもつ。このようにUESを中心とした一連の活動には、運動神経以外に自律神経の関与が示唆される。本研究では、神経筋生理学的検証によりUESを中心とした咽頭収縮筋から食道筋までの一連の神経支配、特に自律神経支配様式の解明を目指す。
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研究実績の概要 |
予定した研究計画を変更し実施した。 輪状咽頭筋に対する自律神経の関与を検証するため薬理学的試験をおこなった。 [方法] 実験対象であるビーグル犬に対し経口腔的に直達鏡を挿入し食道入口部、輪状咽頭筋の隆起を明視下とするよう咽頭を展開した。輪状咽頭筋の隆起部に双極シート状電極を固定した。交感神経作動薬(フェニレフリン、フェントラミン)、副交感神経作動薬(ネオスチグミン、硫酸アトロピン)を用いて、薬物投与下での輪状咽頭筋運動の観察と表面筋電図を測定した。[結果]交感神経刺激および副交感神経遮断薬投与下では副交感神経刺激薬投与下と比較し大きな活動電位がみられた。また内視鏡検査による輪状咽頭筋運動の観察においても大きな収縮弛緩運動が観察された。交感神経位有意の状態は輪状咽頭筋のダイナミックな運動に関与する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
自身の異動により対象動物を飼育管理している研究施設での動物実験の実施が難しい状況であったことに加え、大型動物を対象としており研究室の欠員(休職)による人員不足も大きく影響したため、本年度は予定した研究計画を変更し一部を実施するに留まった。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画の変更(主に動物実験における手技)を検討する。
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