研究課題/領域番号 |
20K18272
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター (2021-2022) 東京大学 (2020) |
研究代表者 |
坂井 利彦 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (80847012)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 簇出 / 腫瘍間質比 / DOI / 舌癌 / 上皮間葉転換 / 腫瘍微小環境 / 上皮間葉移行 / 神経周囲浸潤 / 口腔癌 / FAK / 蛍光イメージング / 交感神経 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は早期口腔扁平上皮癌を対象として、「簇出(そうしゅつ)」という癌発育先進部の侵潤様式に着目し、頸部リンパ節転移の予測因子となるかどうか明らかにする。同時に、上皮間葉移行に関与し、頭頸部扁平上皮癌の転移能にも関連するとされるFocal Adhesion Kinase(FAK)と簇出との関連を探索する。 具体的には、早期口腔癌切除標本における簇出を病理組織学的に評価し、免疫染色および蛍光プローブを用いたFAK発現定量と併せて、リンパ節転移予測のバイオマーカーとしての精度を高めることを目指す。
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研究実績の概要 |
口腔舌扁平表皮癌は早期がんであっても高率に頚部リンパ節転移を起こす。本研究は口腔舌扁平上皮癌における頸部リンパ節転移予測因子について調べることを目的とした。 大腸癌のリンパ節転移予測因子として知られる簇出(Budding)を中心に病理学的予後予測因子の検討を行い、がん微小環境に注目し分子生物学的検討を行うことで舌癌の頸部リンパ節転移のメカニズムを解明し、予後予測による新たな治療戦略を確立することを最終目標とした。 昨年度は、当施設における舌癌症例70例のBuddingを評価した。Buddingの検討する際、検者による評価のばらつきを認めた。そこで、再現性及び検者間信頼性が高いことで知られるTumor stromal ratio(TSR)に注目し、同症例に対して評価をおこなった。ここで得られたBuddingおよびTSRと臨床病理学的因子とで多変量解析を行ったところ、TSRが独立した頚部リンパ節転移予測因子であることが示された。この結果は国内学会で発表を行い、英文誌に掲載された。 これに加えて昨年度はがん微小環境において関与が指摘されている交感神経の腫瘍先進部での増加の有無をTyrosine Hydroxylase (TH)染色にて評価し、臨床病理学的因子との関連を解析した。また凍結切片よりRNAを採取した新しい14症例で神経浸潤の有無での該当RNAの発現を比較した結果について解析を進めている。この結果を現在学会発表および英文誌へ投稿準備中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19流行による影響でやや遅延している。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度に追加で検討した神経浸潤の有無と腫瘍先進部での交感神経発現、該当RNA発現についての研究内容を本年度中に論文化することを目指す。
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