研究課題/領域番号 |
20K18306
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
高橋 剛史 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (90849481)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 副甲状腺 / 甲状腺手術 / 頭頸部外科 / 近赤外線自家蛍光 / 副甲状腺手術 / 自家蛍光 / 感度・特異度 / 術後副甲状腺機能低下症 / 副甲状腺腺腫 / 蛍光分子 / 近赤外線 / 医療支援機器 |
研究開始時の研究の概要 |
副甲状腺は体内のカルシウム濃度を調整する重要な内分泌臓器ですが、米粒大と非常に小さく、甲状腺の手術の際に偶発的に切除され、機能が低下することがあります。私たちは副甲状腺を確実に発見し温存するため、近赤外線を当てると副甲状腺が光るという特性に注目しています。光る理由は解明されておらず、医学と理工学の合同で研究を進め、副甲状腺を高感度で発見できる機器の開発を目指します。
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研究成果の概要 |
副甲状腺は甲状腺手術において温存することが求められるが、サイズが5mm大と小さく視診だけでは発見や確認が難しいため、近赤外線自家蛍光をもちいて甲状腺手術を行った。自家蛍光がある組織が副甲状腺であるという確定的な科学データが乏しかったため、蛍光のある物質を顕微鏡検査で確認し、副甲状腺かどうか判定した。その結果、自家蛍光のはっきりした組織は、副甲状腺であるという精度は十分に高く、発見や確認に役立つことが確認できた。さらに、自家蛍光を用いて発見できる副甲状腺数が増加することを確認し、英語論文として、国際誌に報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
副甲状腺は人体で最も小さい5mm程度の内分泌臓器であり、肉眼で発見することはとても難しい臓器です。 今回検証を行った近赤外線自家蛍光を用いて、甲状腺手術を行った場合、術後副甲状腺機能低下症という生涯薬剤が必要な合併症を回避する可能性が高まることが期待できます。また、副甲状腺に病気を認める場合、手術で摘出する際の目印になることから、手術成功率の工場が見込まれます。
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