研究課題/領域番号 |
20K18309
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
杉本 賢文 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (30759668)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | Streptozotocin / 聴力 / 前庭機能 / ABR / DPOAE / 糖尿病 / マウス / 薬剤性内耳障害 / 糖尿病性内耳障害 / 糖尿病性聴覚障害 / 糖尿病性平衡障害 |
研究開始時の研究の概要 |
Streptozotocin(STZ)は糖尿病研究のために必要となる糖尿病状態の実験用動物を作り出す際に最も頻用されている薬剤である。糖尿病は難聴や平衡障害などの内耳障害を合併することがわかり、STZを用いた糖尿病状態の実験用動物を利用した研究が行われてきたが、STZ自体が内耳障害を引き起こしている可能性も考えられていた。今回の研究によりSTZ自体による内耳障害の可能性を多方面から評価し、内耳障害を生じず、糖尿病状態を作り出すことができるSTZ使用量を検討し、糖尿病性内耳障害研究のための基盤データを得ることが本研究の目的である。
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研究成果の概要 |
C57BL/6Jマウスの鼓室内へStreptozotocin(STZ)、Gentamicin (GM)、生理食塩水を投与し、4週間後に聴性脳幹反応(ABR)、歪成分耳音響放射(DPOAE)、平衡機能評価を行った。ABRでは生理食塩水投与群と比較し、STZ投与群、GM投与群共に4kHzから32kHzのすべての周波数にて有意な閾値上昇を認めた。DPOAEでは生理食塩水投与群と比較し、STZ投与群では5.6kHzから22kHz、GM投与群では5.6kHzから16kHzの周波数にて有意な反応悪化を認めた。平衡機能評価ではGM投与群のみで異常を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
STZ鼓室内投与により聴力障害が誘発されることは報告例がなく、本研究により初めて基礎データが得られた。聴力障害所見の中でも、主に蝸牛の外有毛細胞活性を反映するDPOAEの悪化を認めるため、STZ鼓室内投与により蝸牛障害が生じることが示唆された。また、STZ鼓室内投与により前庭機能障害は誘発されないことも示唆された。今後は、例数を増やすと共に、他の系統のマウスでの測定も実施して、慎重に検証を重ねる予定である。
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