研究課題/領域番号 |
20K18317
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
宮本 佑美 鹿児島大学, 医歯学総合研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野, 医員 (60747690)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 経鼻ワクチン / 上気道の粘膜免疫 / 分泌型IgA / 肺炎球菌 / 肺炎球菌莢膜ポリサッカライド / ホスホリルコリン / 粘膜免疫 / 肺炎球菌感染 / PCV13 / PPSV23 / 高齢者の育児参加 / 肺炎球菌感染症 / 高齢者 / アジュバント / プライム / ブースト / 異種ワクチン接種法 |
研究開始時の研究の概要 |
現在高齢者の肺炎予防に定期接種となっているPPSV23は、5年おきに繰り返し接種が必要である。本研究では、PPSV23の全身投与の後に経鼻免疫を追加するという新たな摂取方法を開発することを目的とする。この投与方法は、全身免疫の誘導とともに、粘膜免疫を誘導する可能性が高く、現行のPPSV23接種の欠点である繰り返し接種が必要なこと、分泌型IgAが誘導できないことを解決する接種方法となりえる。
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研究成果の概要 |
本研究は、高齢者の肺炎球菌感染予防のための、現行の注射型ワクチンの共通課題点である粘膜免疫誘導能及び、広域スペクトラムを持つ経鼻ワクチンの投与法開発を目的とした。肺炎球菌結合型ワクチンには肺炎球菌莢膜ポリサッカライド(PPS)が含まれ、これまでの当科の研究によりホスホリルコリン(PC)も含有することがわかっている。PPS及びPCの同時投与が可能という理由などで最終的に13価肺炎球菌結合型ワクチンを経鼻投与したところ、血清中のPPS及びPC特異的IgG上昇、唾液・鼻洗浄液中のPPS及びPC特異的IgA上昇を認め、全身免疫及び粘膜免疫がともに誘導されることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺炎球菌は乳幼児の鼻咽腔に高率に検出される肺炎最大の原因菌である。小児と高齢者で多数を占める菌血症・髄膜炎等の侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)の原因となる。早期集団保育や高齢者の育児機会の増える現代において、小児のみならず高齢者も共に守るワクチン戦略が必要である。注射型ワクチンの課題点として粘膜免疫を誘導しない、非ワクチン株によるIPDの増加等がある。本研究では、全身・粘膜免疫を共に誘導し広域スペクトラムをもつ投与法の開発として、最終的に肺炎球菌結合型ワクチンの経鼻投与を行った。研究遂行する中で、ポリサッカライド単独投与の課題点を、他研究から得られた共通点(後述)と重ね合わせることで抽出した。
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