研究課題/領域番号 |
20K18319
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
角木 拓也 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70706548)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 内耳有毛細胞 / 平面内細胞極性 / 繊毛形成 / Foxo3 / TGF-β / FOXO3 / 細胞極性 |
研究開始時の研究の概要 |
内耳有毛細胞は自己再生能がなく、その障害は不可逆的であるが、聴力障害は生活において大きくQOLを低下させるため、内耳性難聴における再生医療が待ち望まれている。 最近、細胞分裂、代謝に関与するとされるフォークヘッド型転写因子のFoxo3の内耳性難聴への関与が注目されており、このFoxo3は内耳有毛細胞の正常な機能、形態に重要である細胞極性にも関与しているとされている。 今回我々は、不死化内耳有毛前駆細胞を用いて、Foxo3が関係するTGF-βシグナル伝達経路の細胞極性、繊毛形成への関与をみるとともに、そのメカニズムの解析を行うことで、難聴の新規病態メカニズムを解明し、治療法開発への基礎的研究を行う。
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研究成果の概要 |
内耳有毛細胞は自己再生能がなく、その障害は不可逆的であるため、内耳性難聴における再生医療が待ち望まれている。最近、細胞極性、代謝に関与するとされるフォークヘッド型転写因子のFOXO3の内耳性難聴への関与が注目されている。今回我々は、FOXO3が関係するTGFβシグナル伝達経路の細胞極性、繊毛形成への関与の解析を行った。結果、FOXO3の内耳有毛細胞における繊毛形成、平面内細胞極性への関与において、TGF-βシグナル伝達経路の関与が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内耳性難聴に対し有効性を示す薬剤の報告も散見されているが、新規治療薬の開発には至っていない現状である。本研究成果は内耳有毛細胞の細胞極性、繊毛形成におけるメカニズム解明の基礎的データになると考えられた。さらに、本培養細胞では繊毛形成の変化などが解析可能であり、薬剤使用によるその変化が認められたことから難聴のメカニズム解明のほか、新規治療薬の開発のためのin vitroモデルとして有用であると考えられた。
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