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上咽頭癌発癌をEBウイルス癌蛋白LMP1発現細胞の細胞競合から解明する

研究課題

研究課題/領域番号 20K18320
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

池田 雅一  福島県立医科大学, 医学部, 講師 (40707486)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード上咽頭癌 / LMP1 / LMP-1 / 細胞競合 / EBウイルス
研究開始時の研究の概要

上咽頭癌組織中のEBVはモノクローナルであることが示されているおり、EBVに感染した1つの細胞がモノクローナルに増殖して上咽頭癌となっている。 EBVに感染した1つの細胞がモノクローナルに増殖するためには、その細胞が周囲のEBV非感染細胞と競合し、それに打ち勝ち増殖する必要がある。この現象を解明するためには、EBVによる発癌の中心的役割を担うのはLMP1である。
EBVの癌蛋白である潜伏膜蛋白1(LMP1)を発現した上皮細胞が、周囲のLMP1を発現しない上皮細胞とどのように競合し、発癌の始まりとなるのか、それには宿主側にどのような条件が必要なのか、を解明する。

研究成果の概要

上咽頭癌はその発癌の始まりは単一のEBウイルス感染細胞が癌化すると推測されているが、癌化した単一のEBウイルス感染細胞が増殖して上咽頭癌発生へと変化していくのかというメカニズムは解明されていなかった。正常な上咽頭上皮細胞と模したBEAS2B細胞にEBウイルスの癌蛋白である潜伏膜蛋白1(LMP-1)を形質導入し、上咽頭癌細胞を模したLMP1BEAS2B細胞を作成した。BEAS2B細胞とLMP1BEAS2B細胞を98:2の細胞数割合で共培養を行ったところ、LMP1BEAS2B細胞はBEAS2B細胞に囲まれて所々で集簇して増殖していた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

BEAS2B細胞とLMP1BEAS2B細胞を共培養を行うことで、LMP1BEAS2B細胞が集簇して増殖していたことは癌細胞同士が近接して存在する場合に細胞競合によって癌細胞が増殖できる条件であると予想される。上咽頭癌発癌の初期のメカニズム解明につながる可能性が期待される結果であり、さらに癌細胞が増殖する条件を検証することによって上咽頭癌発癌のメカニズム解明に寄与できる可能性がある。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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