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VHL発現に着目した舌異形成から癌への分子機構の解明と新たな舌癌の治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K18326
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関日本大学

研究代表者

長谷川 央  日本大学, 医学部, 兼任講師 (30836565)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードvon Hippel Lindau / 舌癌 / 免疫組織化学染色 / 遺伝子変異 / 癌抑制遺伝子 / 異形成 / VHLタンパク
研究開始時の研究の概要

舌癌の罹患数は増加の一途をたどっている。新たな舌癌のバイオマーカー開発は急務である。舌組織における癌抑制遺伝子であるvon Hippel-Lindau(VHL)の産物であるproduct VHL(pVHL)に着目する。さらに、舌異形成、舌癌の網羅的な遺伝子解析を行う。舌癌発症候補遺伝子を同定し、舌癌の発症および悪性度のメカニズムを明らかにすることで舌癌の罹患数と死亡数を減らすことを目指す。

研究実績の概要

舌癌の罹患数は増加の一途をたどっている。若年患者が多く、再発頻度が高く、再発期間が短く予後が悪いため、新たな舌癌のバイオマーカー開発は急務である。代表者はすでに、舌組織における癌抑制遺伝子の1つであるvon Hippel-Lindau(VHL)の産物であるproduct VHL(pVHL)の免疫組織化学染色が、前癌病変である舌異形成の新たなバイオマーカーとして有用である可能性を初めて報告した。本研究では、pVHLに着目し、舌異形成から癌への悪性転化、舌癌の予後の新たなバイオマーカーとしての可能性を追求する。さらに、すでに保有している、舌癌に進行した異形成、再発転移した舌癌の網羅的な遺伝子解析を行う。舌癌発症候補遺伝子を同定し、舌癌細胞株も用いて、VHLの発現との相関を解析する。舌癌の発症および悪性度のメカニズムを明らかにすることで舌癌の罹患数と死亡数を減らすことを目的として、1)臨床検体での免疫組織化学(免疫)染色像の解析、舌癌に進行した異形成と再発転移した舌癌のpVHLとCK17、Ki-67の染色像の相関を解析、さらに、それらの染色像をスコア化(強さ、範囲)し、それぞれの染色性を解析。2)臨床検体でのRNA網羅的解析、舌癌発症候補遺伝子を同定、癌に進行した異形成に着目し、癌に進行しなかった異形成と舌癌とで発現が異なる遺伝子を舌癌発症候補遺伝子とし、30個程度まで絞り込んだ。コロナウイルスによる研究活動の制限があり、進行は遅れているが、症例を再検討し、特に2)の臨床検体の臨床上の特徴に着目し、遺伝子変異の差異を検討したところ、予後に影響を及ぼす可能性のある遺伝子を同定できた。その結果の学会発表および論文作成の準備をしている状況である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナウイルス感染症拡大防止のため、病院に併設された研究室がある医学部の敷地内に入れない時期が続いた。そのため、概要に示した1)と2)の研究を遂行することができなかった。さらに病院の発熱外来での患者への対応、手術前の患者の発熱に対する対応が臨時に発生し、当初予定していたスケジュールの変更が要され、研究に予定していたエフォートの時間を割くことができなかった。しかしながら、研究協力者とのオンライン面談を定期的に行っており、予定していた研究に必要な物品の購入は完了した。新たな研究協力者の確保に成功し、臨床検体の見直しを行い、病理検体を選定した。検体の臨床上の特徴に着目し、遺伝子変異の差異を検討したところ、予後に影響を及ぼす可能性のある遺伝子を同定できた。その結果の学会発表および論文作成の準備をしている状況である。

今後の研究の推進方策

コロナウイルス感染症拡大防止のため、病院に併設された研究室がある医学部の敷地内に入れない時期が続いた。そのため、概要に示した1)と2)の研究を遂行することができなかった。さらに研究に予定していたエフォートの時間を割くことができなかった。しかしながら、研究協力者とのオンライン面談を定期的に行っており、予定していた研究に必要な物品の購入は完了した。新たな研究協力者の確保に成功し、臨床検体の見直しを行い、病理検体を選定した。検体の臨床上の特徴に着目し、遺伝子変異の差異を検討したところ、予後に影響を及ぼす可能性のある遺伝子を同定できた。その結果の学会発表および論文作成の準備をしている状況である。令和6年度には、前述の結果をまとめ、学会発表や論文作成および論文投稿作業を行い、完結させる予定である。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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