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活性化2型自然リンパ球に発現するCD69の分子機能的役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K18329
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関関西医科大学

研究代表者

阪本 大樹  関西医科大学, 医学部, 助教 (80809997)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードILC2 / CD69 / 好酸球性副鼻腔炎 / 2型自然リンパ球
研究開始時の研究の概要

好酸球性副鼻腔炎は、高頻度に喘息を合併し、活性化好酸球が高度に浸潤する鼻茸を有する難病指定疾患である。その疾患メカニズムや治療法の解明は現在の最重点課題である。近年、多量のTh2サイトカインを放出し、好酸球を活性化させる2型自然リンパ球が、ECRSに深く関与していることが報告された。さらに鼻茸組織には末梢血と比べて、多くのILC2が存在していることが明らかとなっている。しかし、鼻茸組織中ILC2におけるCD69発現とその分子機能的役割はいまだ解明されていない。そこで今回、申請者は鼻茸組織中ILC2に発現するCD69の制御によるECRSへの新たな治療方法の開発を目指す。

研究成果の概要

研究成果の概要(和文):好酸球性副鼻腔炎(Eosinophilic Chronic Rhinosinusitis:ECRS)は、鼻内に炎症 組織として好酸球が高度に浸潤する鼻茸を有し、高頻度に喘息を合併する難治性疾患である。獲得免疫系細胞のみならず、自然免疫系細胞もECRSの疾患の病態形成に大きく寄与していると報告されている。今課題の研究成果 として、ECRS鼻茸組織中で自然免疫系細胞である2型自然リンパ球(ILC2)が血球系活性化マーカーであるCD69を高発現し、ECRS の鼻症状や呼吸器症状の重症度とCD69の発現量が相関することを見出した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ECRSは難治性の好酸球性炎症性疾患で指定難病となっており、その疾患メカニズムや治療法の解明は現在の最重点課題である。本研究の結果より、血球系の活性化のマーカーとして用いられているCD69は2型自然リンパ球の活性化の指標として有用であり、症状の重症度に強く関連していることがわかった。CD69は過去の報告では、T細胞や好酸球において、活性化マーカーとしてのみならず、炎症抑制や炎症遷延に関与していると報告されている。このCD69を通じて、免疫細胞の活性化のコントロールが可能と考えられ、新しい治療ターゲットとなると考えられる。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 好酸球性副鼻腔炎組織中のILC2の存在とその活性化2022

    • 著者名/発表者名
      尹 泰貴、神田 晃、小林 良樹、阪本 大樹、嶋村 晃弘、 朝子 幹也1、岩井 大
    • 学会等名
      日本鼻科学会総会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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