研究課題/領域番号 |
20K18348
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
八塚 洋之 大分大学, 医学部, 助教 (00812299)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ゼブラフィッシュ / 神経変性疾患 / 網膜 / RNAエキソソーム / 背地適応 / 網膜電図 / ラパマイシン / 疾患動物モデル / 遺伝性網膜変性症 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はRNAエキソソームに関連した網膜変性を含む神経変性疾患の病態メカニズム及びRNAエキソソームのRNA代謝機構を解明することを目的とする。本研究では疾患動物モデルとして、網膜を含む神経発生の過程が観察しやすく、胚操作も容易なゼブラフィッシュを用いる。遺伝子改変技術により疾患動物モデルを作製し、その解析を行うことで、RNAエキソソームに関連した網膜変性を含む神経変性疾患の病態メカニズム及びRNAエキソソームのRNA代謝機構を明らかにしたい。その解析を通して、網膜変性発生の原因の一端を明らかにし、またその関連神経変性疾患を含めた新たな診断法、治療法を解明することが期待される。
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研究成果の概要 |
RNAエキソソームは、RNAの品質管理に重要な役割を担っている。研究代表者は、exosc2遺伝子をKnockoutした疾患動物モデルゼブラフィッシュを作製し、その病態にヌクレオチド代謝バランスの異常が関連することを報告した。同モデル動物は、ロドプシン免疫染色において、網膜ロドプシンの減少がみられた。同モデル動物の網膜機能は、網膜電図の検討、背地適応の検討等から低下していることが確認された。この結果はRNAエキソソームの遺伝子異常が、ヌクレオチド代謝バランスの異常と関連し、網膜変性を含む神経変性疾患の原因となる可能性があることを示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RNAエキソソームは、RNAの品質管理に重要な役割を担っている。このRNAエキソソームを構成するEXOSC2の遺伝子変異は、網膜変性を含む神経変性疾患の原因となることが報告されているが、その詳細な病態メカニズムは解明されていない。研究代表者らは、exosc2遺伝子をKnockoutした疾患動物モデルゼブラフィッシュを作製し、その病態にヌクレオチド代謝バランスの異常が関連し、網膜電図検査、背地適応の検討などの実験を通して、RNAエキソソームの異常が網膜変性の原因となる可能性があることを報告した。この研究成果はRNAエキソソーム関連神経変性疾患の病態解明、ひいては治療法の確立に繋がる可能性がある。
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