研究課題/領域番号 |
20K18368
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
西岡 瞳 (齋藤瞳) 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40870069)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 緑内障 / 近視 / 視神経乳頭 / 眼軸長 / 篩状板 / ブルフ膜 / 乳頭周囲脈絡膜 / 篩状板前組織 / 光干渉断層撮影 / OCT / myopia / optic nerve head / glaucoma / 光干渉断層計 |
研究開始時の研究の概要 |
東洋人に多い近視は緑内障のリスクファクターであることは知られているが、近視眼のすべてが緑内障になるわけではなく、正常近視眼と緑内障近視眼の相違点の詳細は解明されていない。SS-OCTを用いて視神経乳頭周囲の深部構造を観察することによって両者を鑑別するような新しいパラメータを探索する。
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研究成果の概要 |
本研究では、世界的にみても本邦人に特に多い近視眼における視神経乳頭およびその周辺組織の構造変化を光干渉断層計(swept-source OCT)を用いて定量的に計測して眼軸延長とともに起きる構造変化を同定した。また、同様に本邦人に多い開放隅角緑内障眼(以下緑内障と略す)とそれぞれの構造的特徴を視神経乳頭形状、乳頭周囲網脈絡膜萎縮、師状板形状等を通して評価することによって、非緑内障近視眼と緑内障近視眼の乳頭周囲構造の共通点、相違点を探索した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近視は日本人の緑内障の最大のリスクファクターであるが、眼軸延長によって生じる近視性の視神経乳頭変化と緑内障性変化は検眼鏡的共通点が多く、鑑別が困難である。近年の近視人口の爆発的な増加を考慮すると、今後診断が難しい近視を伴う緑内障眼はさらに増えることが予想されている。 近年の画像診断技術の進歩により近視や緑内障で生じる視神経乳頭周囲の深部組織の構造変化をOCTを用いて定量化することによって、近視や緑内障の構造変化の類似点や相違点を詳細に掴むことができた。本研究の成果を基盤に今後近視性変化と緑内障性変化の鑑別が定量的にかつ自動で行えるようになることが期待される。
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