研究課題/領域番号 |
20K18373
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
西 勝弘 山形大学, 医学部, 助教 (90612226)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 増殖糖尿病網膜症 / 硝子体手術 / 長期経過観察 / データベース / 長期視力予後 / 術後長期経過観察ネットワーク / 増殖糖尿病網膜症硝子体手術治療患者データベース |
研究開始時の研究の概要 |
山形県の増殖糖尿病網膜症の硝子体手術治療患者の情報について、山形大学医学部眼科を拠点として県内の医療機関と連携したネットワークを構築し、術後経過を長期に観察できるようにする。長期経過観察結果をもとにデータベース化を行う。 患者データベースを基に統計学的解析を行い、増殖糖尿病網膜症の硝子体手術術後視力予後改善に関連する因子を明らかにし、硝子体手術治療戦略を策定し、その検証を行う。
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研究実績の概要 |
山形県の増殖糖尿病網膜症の硝子体手術症例について、診療録や手術所見などから情報を抽出し、データベース化を進めた。山形大学医学部眼科を拠点とし、県内の医療機関と連携し、術後で他院に紹介になった患者についての情報も収集することで、データベースの欠損値や脱落をできるだけ少なくする取り組みを行った。2006年から2017年まではすでにデータベース化がなされていたが、2018年から2022年度についてのデータベース構築を進めてきた。 また2008年から2012年に増殖糖尿病網膜症に対して硝子体手術を施行された症例を対象とした解析を行い、初回硝子体手術後長期視力予後に関連する因子として、虹彩ルベオーシス、硝子体出血、増殖膜、再手術が関連した(Katsuhiro Nishi, Koichi Nishitsuka, et al: Factors correlated with visual outcomesat two and four years after vitreous surgery for proliferative diabetic retinopathy; PLOS ONE 2021)。その研究結果から、術前所見として虹彩ルベオーシス、硝子体出血、増殖膜を認めた場合は、硝子体手術を早期に行うという、増殖糖尿病網膜症に対する手術治療プロトコールを策定した。 その硝子体手術治療プロトコールを検証するために、プロトコールに基づいて硝子体手術を行い、視力予後などを追跡する前向き研究を開始した(山形大学医学部倫理委員会にて承認:増殖糖尿病網膜症に対する硝子体手術治療の前向き研究)。現在前向き研究のエントリー、並びに術後患者の追跡を行い、データベース化を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
増殖糖尿病網膜症に対する硝子体手術治療を施行された患者のデータベース作成は順調に進んでいる。県内の連携した医療機関に紹介となった患者の情報についても収集を進めており、欠損地や脱落を可能な限り少なくしたデータベース作成ができている。 後ろ向き研究により得られた研究結果から、増殖糖尿病網膜症に対する硝子体手術治療後の視力予後に関連する因子を見出し、それを組み込んだ硝子体手術戦略を策定できた。 その手術戦略の検証のため、前向き研究を開始した。 現在術後経過についてデータベース化を進めており、統計学的解析に向けて進めている。
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今後の研究の推進方策 |
術前所見として虹彩ルベオーシス、硝子体出血、増殖膜を認めた場合は、増殖糖尿病網膜症に対する硝子体手術を早期に行うという、増殖糖尿病網膜症に対する手術治療プロトコールを策定した。その手術治療プロトコールを検証するために、プロトコールに基づいて硝子体手術を行い、視力予後などを追跡する前向き研究を開始している(山形大学医学部倫理委員会にて承認:増殖糖尿病網膜症に対する硝子体手術治療の前向き研究)。現在前向き研究のエントリー、並びに術後患者の追跡を行い、データベース化を行っており、現在その統計学的解析を行っている。
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