研究課題/領域番号 |
20K18384
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
芦森 温茂 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (60870459)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | Aging / PARP1 / NAD+ / 網膜色素変性症 |
研究開始時の研究の概要 |
網膜色素変性症(RP) は、視細胞の神経細胞変性が進行することで視野狭窄などを呈する進行性の指定難病である。RPのに対する薬理的治療の有効性は、一部の患者に限定されており、適切な治療薬選定の上でRP進行の詳細な理解が必要となる。本研究で着目したPARP1は、活性阻害することによりRPの進行を抑制することが報告されており、RP進行より多角的に理解する上で重要な標的と考えられる。そこで、網膜色素細胞におけるPARP1の標的因子の探索並びに、網膜色素細胞特異的にPARP1を欠損または過剰発現したマウスにおけるRP進行を詳細に観察することでRP進行の分子機序を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、PARP1活性制御による網膜色素変性症(RP)の制御機構の解明を目的とした。本研究により、RPに関与する可能性のあるPARP1標的因子がLC-MS/MSにより同定され、これらはより詳細に検証する必要がある。また、眼由来細胞の内、PARP1活性化剤または阻害剤によりPARP1の活性化制御が異なることが明らかとなり、RP進行におけるPARP1の制御機構を明らかにする一助になることが見いだされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RPの原因遺伝子及び機序、またはRP進行を遅らせる治療薬の研究などは広く行われてきた一方で、RPとPARP1活性制御を結びつける本研究は新規性が高い。PAR化タンパク質の同定では、RP制御に関与する直接的な因子を発見するには至らなかったものの、近年報告されている手法を用いることにより、ブレイクスルーとなる潜在性がある。また、本研究で予想外にえられたPARP1の活性制御機構は、RP制御の枠を超えPARP1の新たな制御機構および分子機序を明らかにできる可能性がある。
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