研究課題/領域番号 |
20K18387
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
石井 麻衣 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (10868996)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | ベーチェット病 / サルコイドーシス / フォークト・小柳・原田病 / サイトカイン / ケモカイン / ぶどう膜炎 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、①ベーチェット病、サルコイドーシスおよび原田病を対象に種々のサイトカイン、ケモカインおよびそれらの関連因子の産生能を網羅的に調査し、各々のぶどう膜炎疾患におけるサイトカインおよびケモカインの動態・産生パターンを評価する。その後、②サイトカインおよびケモカインの動態・産生パターンのデータをもとに、各々のぶどう膜炎疾患の病態に関与するパスウェイを特定し、ベーチェット病、サルコイドーシスおよび原田病における炎症反応のメカニズムを解明する。
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研究成果の概要 |
本研究において、日本人集団を対象に、ベーチェット病、サルコイドーシスおよび原田病におけるサイトカイン、ケモカインおよびそれらの関連因子の産生量の変動を網羅的に調査し、各々のぶどう膜炎疾患の病態に関与する複数のサイトカイン、ケモカインおよび関連因子を同定した。同定した各ぶどう膜炎疾患のサイトカイン、ケモカインおよび関連因子を対象としてパスウェイ解析を実行した結果、ベーチェット病、サルコイドーシスおよび原田病それぞれの病態に関与するサイトカイン・ケモカインのネットワークおよびパスウェイ(生物学的過程・経路)の候補を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、ベーチェット病、サルコイドーシスおよび原田病における炎症反応のメカニズム解明の一助となると考えられる。ベーチェット病、サルコイドーシス、原田病の炎症反応のメカニズムが解明されれば、特定されたサイトカインおよびケモカインまたはパスウェイを対象とした新規治療薬の開発も可能になり、その医学的意義は非常に高い。また、本研究により同定されたサイトカインおよびケモカインは、ベーチェット病、サルコイドーシスおよび原田病のバイオマーカーとなる可能性があり、各々のぶどう膜炎疾患の早期診断や早期治療といった臨床医学への応用に繋がることが期待される。
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