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加齢黄斑変性の予防に資する網膜色素上皮細胞のメラニン生成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K18402
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関川崎医科大学

研究代表者

鎌尾 浩行  川崎医科大学, 医学部, 講師 (30388946)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード網膜色素上皮細胞 / 加齢黄斑変性 / メラニン / 網膜色素上皮 / メラニン形成
研究開始時の研究の概要

先進国における主要な視覚障害の1つである加齢黄斑変性(AMD)は、酸化ストレスによる網膜色素上皮細胞(RPE)の機能低下を病因とし、標準治療を行っても効果は限定的であるため、新たな視点での予防方法が渇望されている。一方、AMDの発症の最も重要な危険因子は加齢である。RPEの加齢変化の一つとしてメラニン量の減少があり、メラニンは光酸化に対する抗酸化作用を有することが知られている。
このため本研究では、AMDの病因であるRPEに対する酸化ストレスに対して、抗酸化能を有するRPEのメラニンが加齢とともに減少することに基づき、RPEのメラニン生成を促進させる物質を同定する。

研究成果の概要

先進国における主要な視覚障害の1つである加齢黄斑変性は、酸化ストレスによる網膜色素上皮細胞の機能低下を病因としている。本研究は抗酸化能を有する網膜色素上皮細胞(RPE)のメラニンが加齢とともに減少することに基づき、RPEのメラニン生成を促進させる物質の同定を試みた。網膜色素上皮細胞にmTOR阻害薬を添加し培養すると、コントロールと比較しRPEの透過率が、添加2週後は96%、添加4週後は93%と有意に低下し、RPEのメラニン量が増加することを確認した。このためmTOR阻害薬がRPEのメラニン生成の促進を通してAMDに対する新しい予防薬となる可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

AMDは酸化ストレスによるRPEの機能低下を原因とし、今回mTOR阻害薬が抗酸化能を有するRPEのメラニン生成を促進させることが確認できた。このことから、今後、mTOR阻害薬がAMDに対する新規の予防薬となる可能性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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