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羊膜由来間葉系幹細胞を用いた糖尿病足病変の感染制御

研究課題

研究課題/領域番号 20K18406
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56070:形成外科学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

北條 正洋  北海道大学, 大学病院, 医員 (80866666)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード間葉系幹細胞 / 糖尿病 / 感染制御 / 抗菌作用 / 創傷治癒 / 羊膜 / 再生医療 / 糖尿病性潰瘍
研究開始時の研究の概要

糖尿病性足病変は糖尿病患者の下肢に生じる感染、潰瘍、深部組織の破壊性病変とされ、難治性で予後不良である。糖尿病患者数の増加に伴い足病変の発症も増加しており。糖尿病足病変の感染制御は非常に重要な課題である。
一方、間葉系幹細胞は様々なサイトカインを産生し、細菌増殖の抑制効果も報告されており、感染制御にも有用と考えられる。羊膜由来の間葉系幹細胞は出産時に廃棄される胎盤から大量に採取することが可能である。また胎児由来の幹細胞であるため細胞機能が高く、より大きな効果が期待できる。
本研究は羊膜由来間葉系幹細胞が糖尿病足病変の感染を制御するか、動物実験モデルを用いて検証する。

研究成果の概要

糖尿病患者は世界的に増加傾向でありその合併症である糖尿病足潰瘍は感染を伴うことで致死的転機をきたすことも多くその対策は重要である。羊膜由来間葉系幹細胞(amnion- derived MSC, AMSC)は感染制御、神経再生促進、抗炎症作用を持ち感染性糖尿病性足潰瘍の治療に役立つ可能性がある。本研究ではAMSC培養上清が細菌増殖を抑制することが確認された。これは抗菌ペプチドLL-37の作用によると考えられる。糖尿病マウスの感染創にAMSC培養上清ゲルを塗布した結果、細菌数が減少し創傷治癒が促進されることが示された。羊膜由来間葉系幹細胞は糖尿病足病変の治療において有望な選択肢となる可能性がある。

研究成果の学術的意義や社会的意義

糖尿病患者数の増加に伴い、足病変合併症は深刻な医療課題となっており、本研究では、羊膜由来間葉系幹細胞(AMSC)の感染制御、抗炎症作用、創傷治癒促進作用を活かした治療法の可能性が示された。この成果は、感染症性糖尿病潰瘍の治療に新たな手法を提供することが期待される。また、LL-37は既存の抗菌薬とは違う作用機序のため、近年世界中で問題になっている薬剤耐性菌にも効果が期待できる。この治療法の実用化によって、患者の生命予後と生活の質の向上、医療費の削減にもつながるため、社会的な意義も大きいと言える。

報告書

(3件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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