研究課題/領域番号 |
20K18419
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
伊倉 直彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (10867758)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | YAP / TAZ / ケロイド / 肥厚性瘢痕 / YAP/TAZ |
研究開始時の研究の概要 |
YAP/TAZの検討を行い、ケロイドの病態形成にYAP/TAZが関与する機械的シグナルが関与している可能性を検討し、そのシグナルを阻害することで将来的な治療への応用を目指す。
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研究成果の概要 |
ヒトケロイド組織において、辺縁の正常皮膚に比べ、病変内の線維芽細胞でYAP/TAZの核内移行率が有意に上昇していた一方で、血管内皮細胞や表皮細胞では核内移行率に有意な差は認められなかったため、ケロイド組織における硬さのシグナルは線維芽細胞が関知している可能性が示唆された。また、マウス背部瘢痕モデルにおいては、ヒト組織の結果と同じく、線維芽細胞におけるYAP/TAZの核内移行率がコントロール群に比べ、高かった。今後YAP/TAZの核内移行阻害薬などを用い、治療に応用できる可能性を検討して行く予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ケロイド組織やマウス瘢痕モデルでも線維芽細胞におけるYAP/TAZの核内移行が認められたことから、持続する炎症や病変拡大に線維芽細胞のYAP/TAZシグナルが関与している可能性が示唆され、また核内移行阻害薬を用いることでケロイド治療に発展する可能性が考えられた。
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