研究課題/領域番号 |
20K18425
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
|
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
伊谷 善仁 近畿大学, 医学部, 講師 (70510973)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 軟骨再生 / 微細加工軟骨 / コラゲナーゼ処理 / 微細加工 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、マイクロ軟骨を用いた軟骨再生を促進する目的で、コラゲナーゼによる表面処理を加え、マイクロ軟骨表層の細胞外基質を酵素分解させる。実験では、マイクロ軟骨の表面性状の変化が自家移植後の軟骨再生誘導に及ぼす影響を明らかとすることを目的として、コラゲナーゼ表面処理によるマイクロ軟骨の形態変化(実験1)、軟骨再生におけるコラゲナーゼ表面処理の有用性と至適コラゲナーゼ処理時間(実験2)、およびマイクロ軟骨播種量の最適化(実験3)につい検討を行う予定である。
|
研究成果の概要 |
われわれは, 耳介軟骨を微細加工して軟骨細胞および細胞外基質を含む均一サイズのマイクロ軟骨を作製し, これを細胞供給源として新規軟骨再生技術の確立を試みてきた.この方法は細胞培養を経由しない方法として早期の臨床応用が可能になる利点があげられるが,再生軟骨組織が充分といえなかった.そこで今回,至適コラゲナーゼ表面処理時間および播種マイクロ軟骨の最適化を検討し,生体軟骨組織から臨床応用に必要な軟骨量を低侵襲で効率的に再生誘導しえる事が可能となった.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで軟骨の再生誘導では, まず軟骨細胞を体外で細胞培養して増殖させ, 次に足場材料に播種させ, 作成した細胞・足場の複合体を体内に自家移植する方法が主流であった. この方法では複数回の手術が必要となり, 細胞培養は不可欠であった. 本研究では,微細加工したマイクロ軟骨にコラゲナーゼ表面処理して細胞供給源とし, 足場材料およびサイトカイン徐放システムと組み合わせて移植する手法を提唱した. 至適コラゲナーゼ表面処理時間および播種マイクロ軟骨の最適化を検討した. この手法を導入することにより, 限られた生体軟骨組織から臨床応用に必要な軟骨量を低侵襲で効率的に再生誘導しえる可能性が示唆された.
|