研究課題/領域番号 |
20K18463
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
長坂 新 明海大学, 歯学部, 助教 (40822474)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 口蓋発生 / ライブ観察 / 二次口蓋 / 口蓋挙上 / 組織形成 |
研究開始時の研究の概要 |
二次口蓋の形成過程は複雑であることが知られており、それ故、先天性の形態異常である口蓋裂の発症頻度も高い。本研究では正常な口蓋形成の過程で組織を構成する細胞がどのような形態・動態を示すのか、また大規模な組織変形を引き起こす力学的な要因がどの場所にどの程度の大きさで存在しているのかを明らかにすることで、二次口蓋形成過程における新たな知見を得ることを目的とし、二次口蓋形成機序・口蓋裂発症機序を明らかにすることを目指す。
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研究成果の概要 |
マウス口蓋が形成される過程をリアルアイムで観察することのできるライブ観察法の構築を行った。口蓋の形成過程の中で特に変形の顕著な口蓋挙上のライブ観察を行い、口蓋突起全体が持ち上がるflip upモデルの変形を捉えることができた。また、口蓋挙上や組織変形に関係する分子の時空間的な発現部位の違いを調べた。口蓋挙上に関わるPax9とOsr2に関して口蓋挙上の前後、そして口蓋の舌側と頬側で発現部位に違いがあることが明らかとなった
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口蓋挙上に伴う口蓋突起の変形過程は短い時間で生じることが示唆されており、その過程を固定標本で捉えることは限界があった。本研究で構築したライブ観察法は、数分間隔で撮影を行うことで口蓋突起の変形過程を連続的に観察することが可能であり、短時間の変形を捉えるのに適している。この手法を用いることでヒトの先天異常として高頻度で生じる口蓋裂などの病態解明に新しい方法論と視点を提供できると期待できる。
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