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腫瘍発生を促進させる自己免疫状態での新規腫瘍免疫システムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K18484
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57020:病態系口腔科学関連
研究機関徳島大学 (2022)
鹿児島大学 (2020-2021)

研究代表者

近藤 智之  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (10782873)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード腫瘍免疫 / 自己免疫疾患 / 化学発がん / 自己免疫
研究開始時の研究の概要

代表的な自己免疫疾患である全身性エリテマトーデスや関節リウマチなどの患者では血液系腫瘍や肺癌などの罹患リスクが亢進するという報告があるが 、自己免疫状態の免疫細胞が発がん過程でどの様に作用するかなど自己免疫と発がんについての関連性は不明な点が多く残されている現状である。そこで、申請研究では自己免疫疾患モデルマウスを化学発がんさせ、発がん過程における免疫細胞の分画や遺伝子発現の変化などを詳細に解析する事で、免疫異常(自己免疫)が発がんを促進させるメカニズムの解明を目指す。

研究成果の概要

自己免疫疾患モデルマウス(B6/lprマウス)では対照群(C57/BL6 マウス)と比較して、化学発がん剤によって質的に悪性度が高い腫瘍の発生に加え腫瘍増殖の亢進が認められた。B6/lprマウスでは末梢血中及び腫瘍組織中のいずれにおいても、腫瘍抑制性の腫瘍免疫の中隔を成すT細胞に対し、抑制的に働く免疫チェックポイント分子PD-1の発現が亢進していた。さらにB6/lprマウスのT細胞はコントロールと比較して、活性化刺激によってPD-1を容易に発現する事が認められた。以上から、自己免疫状態ではT細胞のPD-1発現が容易に亢進されることで、腫瘍免疫能低下により腫瘍発生が促進されると考えられる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

自己免疫疾患患者では腫瘍発生リスクが亢進するという報告はあるものの、自己免疫状態の腫瘍発生への関与は不明な点が多い。本研究では腫瘍発生自己免疫疾患モデルマウスの解析によって、自己免疫状態では免疫チェックポイント分子PD-1の発現がT細胞で容易に惹起される事によって腫瘍免疫が抑制され、腫瘍発生が亢進することを見出した。この結果は複雑な腫瘍免疫システムの制御への一助となる可能性がある。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2020

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 自己免疫疾患モデルにおけるPD-1陽性T細胞増加による大腸化学発癌の亢進2022

    • 著者名/発表者名
      近藤智之、嶋香織、笹平智則
    • 学会等名
      第111回日本病理学会総会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書 2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 自己免疫疾患・化学発がんモデルマウスにおけるT細胞の免疫チェックポイント分子の発現亢進2020

    • 著者名/発表者名
      近藤智之、嶋香織、仙波伊知郎
    • 学会等名
      第109会日本病理学会総会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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