研究課題/領域番号 |
20K18485
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
|
研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
山崎 亮太 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (70841998)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 口腔疾患 / 口腔ケア / 口腔病原細菌 / バイオフィルム / バイオサーファクタント / 口腔細菌 / ラムノリピッド / サーファクチン / 殺菌 / 口腔バイオフィルム / 菌液上清 / 歯周病原性細菌 / 齲蝕原性細菌 / 分散・抑制 / 歯周病 / 齲蝕 / 全身疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔疾患(歯周病や齲蝕)は口腔病原細菌のバイオフィルムによって引き起こされる。これらの口腔病原細菌は口腔疾患にとどまらず、菌血症を介して重篤な全身疾患に繋がることが近年明らかになっている。ゆえに口腔バイオフィルムを分散・抑制することは口腔疾患の抑制だけではなく全身疾患を抑制することに繋がる。本研究ではバイオフィルム形成に関与する化合物を含む様々な菌種の”菌液上清”を用い、口腔病原細菌が形成するバイオフィルムへの効果を検証する。更には菌液上清内の成分で最も効果を発揮する成分を特定することで、その化合物を応用した医薬品など新規薬剤開発を目指す。
|
研究成果の概要 |
う蝕や歯周病などの口腔疾患は誰しもが起こり得る疾患である。これらの口腔疾患は時として命にかかわる重篤な全身疾患を引きおこすことが近年で重要視されている。本研究では、細菌が分泌する物質に有効な成分がないかを探索し、口腔ケアの新たな薬剤開発へつなげることを目的とする。緑膿菌や枯草菌はそれぞれ特有のバイオサーファクタントを分泌しており、これらが口腔病原細菌に対して高い抗菌効果を示すことを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔病原細菌が引きおこす全身疾患に感染性心内膜炎や誤嚥性肺炎がある。これらは特にお年寄りに多く、超高齢化社会を迎える我が国では軽視できない問題となっている。身体面や精神面の問題で十分な口腔ケアが行えず、口腔環境が悪化し口腔疾患や全身疾患を招いている。ゆえに簡便にかつ安全に口腔ケアが行える薬剤の開発が求められており、本研究はそれらをターゲットとした重要な意義を担っている。
|