研究課題/領域番号 |
20K18487
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
馬目 瑶子 昭和大学, 歯学部, 助教 (40826666)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | R848 / 悪性黒色腫 / 骨転移 / 悪性腫瘍 / 癌 / 骨浸潤 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は悪性黒色腫細胞株B16F10の骨浸潤はTLR7リガンドであるR848刺激により発現したIL-6、IL-12、IFN-γにより抑制されることを見出した。しかし、IL-6、IL-12、IFN-γのB16F10に対する作用はin vitroでのみ得た結果であるため、補助期間中ではin vivoの研究を主体としてR848の刺激を受けたマウスの副作用発現の有無とIL-6、IL-12、IFN-γを中心としたサイトカインのB16F10の骨浸潤抑制効果の詳細を明らかにすることを目的に研究を行っていく。
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研究成果の概要 |
免疫療法の中でもサイトカイン療法は、免疫細胞を活性化させる治療法である。サイトカインとTLRの関係性は非常に強いため骨髄細胞にR848を作用させたところ、免疫細胞を活性化させることで知られるIL-6、IL-12、IFN-γが上昇することが確認された。また、R848は骨浸潤の抑制だけでなく、肺がんや乳がん細胞の増殖を抑制することが確認され、この結果より、骨浸潤以外にもR848はがん細胞の増殖を抑制する効果がある可能性が考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Toll like receptor(以下TLR)7/8に作用するR848のがん骨浸潤への抑制作用について研究を行っている。がんは日本の疾患別死亡者数第一位であり、それは障害のある方の疾患率も例外ではない。がんの骨浸潤は激しい疼痛や病的骨折を引き起こし患者のQOLを著しく低下させるため、その効果的な治療法の確立が急がれる。免疫療法は自身の免疫細胞を利用するため、辛い副作用が少ないとされている。今回着目したTLR7/8は、イミダゾキノリン系化合物は治療薬として臨床応用されているR837の類縁体であるR848を用いてがん骨浸潤に対する効果を検討することを目的とした。
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