• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

癌オルガノイドを用いた口腔扁平上皮癌幹細胞の治療標的分子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 20K18489
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57020:病態系口腔科学関連
研究機関日本歯科大学

研究代表者

平島 寛司  日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (50824661)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードがん幹細胞 / リプログラミング / iPS細胞 / 口腔扁平上皮癌 / 癌幹細胞 / オルガノイド
研究開始時の研究の概要

本研究では、口腔扁平上皮癌(OSCC)幹細胞を標的とする新規治療法の開発に向け、オルガノイド培養技術を用いた口腔癌幹細胞の特性分子の探索を行う。まず、iPS細胞作製に用いるリプログラミング技術によってOSCC細胞の分化段階を巻き戻し、未分化・癌幹細胞マーカー分子の発現上昇を認める細胞集団を得る。次にオルガノイド技術を用いて腫瘍組織の三次元構造ならびに微小環境をin vitroで再現し、免疫不全動物への細胞移植によって形成された腫瘍との比較・検討を行う。マイクロアレイを用いた網羅的遺伝子解析や主成分分析、miRNA発現異常の解析を行った上で、OSCC幹細胞の特性解析や治療標的分子の探索を行う。

研究成果の概要

本研究の目的は、口腔扁平上皮癌(OSCC)幹細胞を標的とする新規治療法の開発に向け、オルガノイド培養技術を用いた癌幹細胞(CSC)の特性分子の探索を行うことである。まず4種類のOSCC細胞株(舌癌HSC-3-M3株・HSC-3株、口底癌KON株、歯肉癌Ca9-22株)にリプログラミングを行い、CSC類似の性質を持つ細胞の抽出を試みた。次にOSCC幹細胞が腫瘍組織を形成するプロセスをin vitroで評価するため、三次元培養を行った。これらの検討の結果、Tra-1-60陽性リプログラミングOSCC細胞をもとに、オルガノイド様構造と、5-FUに対する薬剤耐性を持つ細胞の作製に成功した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、口腔扁平上皮癌(OSCC)幹細胞による腫瘍組織構築のプロセスを明らかにし、口腔癌幹細胞に対する新規治療法の開発につなげようとする点に特色と意義を持つ。これまで困難を極めてきた癌幹細胞の特性分子の探索に向け、OSCC細胞のリプログラミングによる分化段階の巻き戻しと、Tra-1-60陽性細胞のソーティングによる幹細胞様の性質を具有する細胞の維持培養法の確立、三次元培養によるOSCCオルガノイド様細胞集塊の誘導を行った。この結果を踏まえ、OSCC幹細胞の特性分子を明らかにし、腫瘍組織構築プロセスやOSCC幹細胞の治療標的分子の解明による革新的な分子標的治療法の開発に向けた展開が期待できる。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] リプログラミング細胞を用いた口腔がんオルガノイド樹立の試み2021

    • 著者名/発表者名
      平島 寛司、柴垣 皓一、齋藤 敦史、佐藤 住美江、高田 清美、 池田 利恵、菊池 憲一郎
    • 学会等名
      第21回 日本再生医療学会総会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] リプログラミングによる口腔がん幹細胞様細胞の作製と評価2020

    • 著者名/発表者名
      平島 寛司、齋藤 敦史、宮坂 彩子、澤野 和生、佐藤 住美江、高田 清美、 池田 利恵、菊池 憲一郎
    • 学会等名
      第19回 日本再生医療学会総会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi