研究課題/領域番号 |
20K18496
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
野田 園子 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 非常勤講師 (70844322)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 歯髄幹細胞 / 低酸素培養 / 細胞シート / 再生 / 骨再生 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は培養条件がヒト歯髄幹細胞の特性に及ぼす影響ついて追究し、高密度培養で硬組 織形成細胞への分化が亢進するとともに、マウス頭蓋骨に移植すると低密度で維持したもの と比較して骨再生誘導に優れることを解明した。本研究課題では、前述の申請者らの成果を発展させるべく、ヒト歯髄幹細胞を低酸素下において高密度・細胞シート培養し、移植後の硬組織形成を解析し、効率的な硬組織形成が可能であるかを検証する。歯根端切除手術後の骨再生を高い予知性の元で効率的に進めるための新規ストラテジーの創成につながることが期待される。
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研究実績の概要 |
本研究の目的はヒト歯髄幹細胞を高密度で培養し、温度応答性培養皿を使用することでシート状として周囲に作られた細胞外マトリックスとともに細胞移植することで、より効率的な硬組織形成を目指すものである。また、この技術に低酸素培養を加えることで、化学物質の添加なしに細胞の性質を改変し、硬組織形成の効率化を図ることが可能かを検証する。さらに、動物へのアプリケーションの方法として、歯内領域において問題となるフェネストレーションや、歯根端切除手術後の骨窩洞の治癒といった、薄い一層の骨を必要とするモデルを作成し、本法の有用性を解析する。 細胞シートを作成し、再生医療に用いることは既に行われているが、低酸素下で高密度・細胞シート培養したヒト歯髄幹細胞移植後の硬組織形成についてはこれまで報告がなく、十分な独自性と創造性を備えたものである。また、実際の臨床に則した歯根端切除手術後の骨窩洞というモデルでの骨再生を目指しており、これを高い予知性の元で効率的に進めるための新規ストラテジーの創成につながることが期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響で実験が遅延しているほか、ロシア・ウクライナ戦争の影響で低酸素培養用の培養器の修理ができず、実験が遅延している。
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今後の研究の推進方策 |
細胞シート作成のために必要な細胞数とシートを動物に移植するための方法について検討する。また、低酸素培養と通常培養でのシート性質の違いについて検討し、動物実験に移行する予定である。
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