研究課題/領域番号 |
20K18501
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大杉 勇人 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 医員 (80846791)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ダイオードレーザー / photobiomodulation / 結紮誘導歯周炎 / RNA Sequencing / 細菌叢 / 細菌叢解析 / レーザー / 光 / 歯周炎 / 炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、光エネルギー照射による細菌叢の変化、それに伴う炎症および骨吸収抑制効果、歯肉での遺伝子発現の変化を網羅的に解析する。結紮誘導歯周炎モデルマウスに対してレーザーを照射し、その後マイクロX線CTによる経時的な骨吸収量の測定、次世代シーケンサーを用いた細菌叢の評価、マイクロアレイ法を用いた歯肉の遺伝子発現評価を行い、非照射側と比較検討する。マウスでの研究結果より、免疫調節、骨吸収抑制効果が期待できる光エネルギーを推定し、深い歯周ポケットが残存している患者の歯周ポケット部外側にレーザーを照射し、臨床状態および細菌叢や遺伝子発現の変化を評価する。
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研究成果の概要 |
本研究では、光エネルギー照射による細菌叢の変化、それに伴う炎症および骨吸収抑制効果、歯肉での遺伝子発現の変化を網羅的に解析する。歯周炎患者に対して光エネルギーによるphotobiomodulation効果を応用することにより免疫応答を調節し、歯周炎の進行抑制および予防が出来る可能性を探索する。結紮誘導歯周炎モデルマウスに対してレーザーを照射し、その後マイクロX線CTによる経時的な骨吸収量の測定、16S rRNA遺伝子に基づいた細菌叢の評価、RNA-sequencingを用いた歯肉の遺伝子発現評価を行い、非照射側と比較検討する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、歯周病モデルマウスに対して半導体レーザーを照射することにより、歯肉の遺伝子発現と細菌ネットワークの変化に伴い、歯槽骨吸収が抑制されることを示した。レーザー照射により細菌叢の有意な変化は認められなかったが、歯周炎に関連するKrebsiella属がcore genusではなくなったことが、歯周炎の抑制に関与した可能性がある。またRNA-seqより歯周炎のリスクに関わるとされる遺伝子が減少していた。半導体レーザー照射によって、宿主および細菌叢の両方を変化させ、歯周炎の進行抑制へと応用できる可能性が示唆された。
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