研究課題/領域番号 |
20K18504
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡本 菜々子 (栗木菜々子) 大阪大学, 歯学部附属病院, 招へい教員 (60781432)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | デンタルバイオフィルム / 次世代シーケンサー / 制御 / アルギニン / フッ化物 |
研究開始時の研究の概要 |
オーラルバイオフィルムはう蝕や歯周病に関与しており,その制御・抑制法を解明することは,口腔及び全身の健康を維持するために極めて重要である.そこで本研究では,申請者らが開発したin situバイオフィルムモデルを用いて,アルギニンおよびフッ化物のデンタルバイオフィルムへの効果を多面的に評価し,その相乗効果の判定を行う.また,そのメカニズムを解明することで,新規抗バイオフィルム製剤の創出が期待でき,これは口腔疾病の予防および治療,さらには全身的健康の増進につながると考えている.
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研究成果の概要 |
オーラルバイオフィルムはう蝕や歯周病に関与しており,全身への影響も報告されている.このバイオフィルムの制御として,プレバイオティクスの概念で,唾液成分のアルギニンが注目されている.また,フッ化物は,そのう蝕予防効果が認められているため,アルギニンとフッ化物を併用した場合の口腔細菌叢への効果を検討する必要があると考えた. 本研究で申請者が開発したバイオフィルムモデルを用い,メタゲノム解析によりアルギニンとフッ化物の併用効果を定量的かつ網羅的に検索したところ,口腔内のNH4+濃度を増やすことで生菌数に影響を与えずに口腔細菌叢のみを変化させることが分かり,アルギニンとフッ化物の相乗効果が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,デンタルバイオフィルムの制御・抑制法の確立を目指し,申請者らが新規開発したin situバイオフィルムモデルを用いて,次世代シーケンサーを用いたメタゲノム解析により,デンタルバイオフィルムへのアルギニンとフッ化物の効果を定量的・網羅的に検索し,病原性抑制への相乗効果を科学的に検証することを目的としている.これにより,新たなデンタルバイオフィルム制御の創出が期待でき,これは口腔疾病の予防および治療に有効であるだけでなく,さらにはヒトの全身的健康の増進に繋がると自負している.
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