研究課題/領域番号 |
20K18519
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
大野 祐 愛知学院大学, 歯学部, 助教 (80824151)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 歯周炎 / NASH / ANGPTL2 / 慢性炎症 / 歯周病 / ペリオドンタルメディスン / 肝臓 |
研究開始時の研究の概要 |
NASHモデルマウスを用いて、歯周病および ANGPTL2が NASHの進行に及ぼすメカニズムを解明することを目的とし、ANGPTL2をターゲットとした新規治療薬の開発に向けた基礎研究を行い、今後の臨床応用へ発展させる。
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研究実績の概要 |
1.実験的歯周炎モデルマウスの作成 12週齢の NASHモデルマウス(C57BL/6J-NASH)を用い、上顎第二大臼歯に 5-0絹糸を留置することより炎症を惹起させ、実験的歯周炎モデルとする。また炎症状態長期化のため片側2週間絹糸の留置を行い、計4週間歯周炎状態を維持する。なお擬似処置を行ったNASHモデルマウスを対照群とする。実験的歯周炎惹起後、4週間ごとに体重測定、μ-CTを用いた歯槽骨吸収の解析ならびに尾静脈から採血を行う。16週齢にて屠殺後、歯周組織、肝臓を採取し以下の実験に用いる。 凍結包埋にて歯肉における連続切片を作製し、組織染色を用いて炎症性細胞浸潤および ANGPTL2の局在を病理組織学的に評価する。この結果より、歯周炎の惹起による歯周組織局所におけるANGPTL2タンパク産生量を可視化して評価する。パラフィン包埋にて肝臓の組織切片を作成し、NASHの病態確認および肝臓でのANGPTL2の局在を確認するため、肝細胞の線維化、風船化、炎症性細胞浸潤などの病理組織学的評価を行う。次に、肝臓組織の一部を gentle MACSを用いてホモジナイズし、NucleoSpin RNA II systemを用い total RNA抽出を行う。その後、Reva-tra ACEを用いて、cDNAに逆転写を行う。そして、①ANGPTL2の遺伝子発現量を Real-time quantitative PCR (qPCR)法で測定する。②高発現しているその他の遺伝子を網羅的に解析するため、PCR Array Kit (RT2 Profiler PCR Arrray)を用いて、NASH病態における肝臓組織の遺伝子発現を網羅的に解析する。これらの結果より、肝臓局所における ANGPTL2の遺伝子発現の変化を確認するとともに、歯周炎がNASHの病態形成に影響を与える因子を同定する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実験的歯周炎を起こしたNASHモデルマウスの血液サンプル数を増やし、血中のANGPTL2濃度解析を行っている。また投稿準備において、当初計画よりも実験内容を増やして対応している。
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今後の研究の推進方策 |
現在の得られたデータに加えて、ANGPTL2リコンビナントタンパク質を腹腔内投与した際のNASH病態の変化を確認する。また肝臓組織の病理学的解析及び遺伝子解析を行う。論文投稿は Journal of Dental Researchに行う予定である。
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