研究課題/領域番号 |
20K18526
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
奈良 圭介 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 非常勤講師 (00844333)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 歯髄炎 / miRNA / エクソソーム |
研究開始時の研究の概要 |
歯髄の保存により、歯の生来の機能が維持されるとともに歯の物性低下が回避され、歯の残存期間の飛躍的延長が期待される。従って、炎症歯髄に対して組織破壊と修復のバランスを回復させ歯髄の保存を図る新規治療戦略の創出は、重要な意義を有すると考えられる。本研究では1. miRNAの歯髄組織修復への関与について解析するとともに、2. miRNAを内包するエクソソームを用いたドラッグデリバリーシステムを開発し、新たな覆髄剤としての臨床応用を見据えた検討を行う。本研究は歯髄の病態制御、あるいは再生療法の成功率向上を意図した新規治療法の創成につながるものと期待される。
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研究成果の概要 |
本研究では、いくつかのmiRNAを介した調節機序が、歯髄炎における治癒・修復プロセスで演じる役割を解明した。さらに、炎症及び修復に関与するmiRNAを内包するエクソソームを利用し、歯髄保存に寄与するための新たな覆髄剤の開発などの臨床応用を検討した。 炎症時に産生されるmiR-21やmiR-146b、miR-27aが炎症抑制機能を有し、miR-27aは歯髄の治癒形態の1つである硬組織形成を誘導する機能も有し、それはエクソソームを介していることが示唆された。これらの結果により、歯髄の病態制御、あるいは再生療法の成功率向上を意図した新規治療法の創成につながるものと期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炎症は組織破壊にのみ加担すると考えられてきたが、近年では治癒機転のトリガーともなっていることも判明している。したがって、治癒機転を誘導する因子をスクリーニングし、その因子を有効に利用することで、効率的な治癒を誘導することが可能であると考えられる。 歯髄炎において炎症と組織修復のクロストークの視点からエクソソームの放出動態や内包されるmiRNAを介した調節機序を解析した報告は未だ多くなく、さらに、エクソソームを利用した覆髄剤の開発は生体が生来備える組織修復機構を応用した生体為害性の低い治療法としての有用性が期待される。
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