研究課題/領域番号 |
20K18561
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
沖 佳史 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (80806571)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 骨誘導再生療法 / インプラント / チタン薄膜 |
研究開始時の研究の概要 |
先行研究において,申請者はバイオメンブレンの新規開発に成功している.このメンブレンに骨再生能を付与することによる細胞導入型バイオメンブレンは,軟組織細胞および骨芽細胞の制御機能を持ち,さらにメンブレン自身が骨誘導能を持つことから非常に創造性が高い.また,開発した細胞導入型バイオメンブレンを用いることにより,骨再生能に劣る骨粗鬆症病態下における骨誘導再生療法の良好な予後が期待され,また適用拡大につながると考えられる.
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研究成果の概要 |
インプラント治療において骨量が不足する場合,バリアメンブレンを使用する骨再生誘導法が行われ,このメンブレンには骨再生のための空間保持や上皮系細胞の骨欠損内への侵入阻止などの機能とともに骨形成促進作用が要求される。現在このメンブレン材料には,生体親和性,力学的強度および操作性に優れるチタンが広く用いられているが,チタン自体は生体不活性材料であり骨形成促進作用を持たない。そのためチタンに生体活性作用を付与する様々な表面改質法が提案されている。そこで本研究では,チタン薄膜の生体活性を向上する表面改質法を明らかにし,これを用いた骨形成促進作用を有するチタンメンブレンの作製を目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在,臨床で用いられているメンブレンは非吸収性メンブレンと吸収性メンブレンがあるが,材料強度や空間保持能の関係から,大規模な骨欠損部に対しては,非吸収性のチタンメッシュメンブレンが主に用いられている。チタン自体は生体不活性材料であり骨形成促進作用を持たないため骨形成を促進するための表面処理については多くの報告がされている。しかしながら,チタンメッシュメンブレンに対する表面処理に関する報告は少ない。これらのことから,本研究における新規メンブレンによる骨誘導再生療法の確立は,骨欠損部に対する骨誘導再生療法の適用拡大と予知性で患者のQOL向上に大きく貢献できると考える。
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