研究課題/領域番号 |
20K18580
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
|
研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
吉田 光孝 東京歯科大学, 歯学部, 臨床講師 (20755029)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | エクソソーム / がん / バイオマーカー / 人工ペプチド / 分離カラム |
研究開始時の研究の概要 |
近年、がんのバイオマーカーとしてエクソソームが期待されている。エクソソームは細胞が放出する100 nm ほどの小胞である。体液中に放出されたエクソソームは、他の細胞に取り込まれて遺伝情報を発現する。いわば、細胞間におけるコミュニケーションツールである。がん細胞の放出したエクソソームは、取り込んだ細胞の性質をかえることで転移のしやすい環境をつくりだす。エクソソームは全身の体液に多く存在するため、採取が容易である。そのため、エクソソームを用いた液性診断が今後活躍すると考える。
|
研究成果の概要 |
エクソソームは、細胞が放出する小胞である。全身の体液に含まれているため、バイオマーカーとして注目されている。がん細胞は、転移にさきだち悪性のエクソソームを多量に放出する。そこで、本研究では悪性のエクソソームを分離することを目標とした。 まずは、悪性のエクソソームと反応するコート剤を開発した。そして、これを塗布したシリカゲルがカラムのなかでも反応することを確認した。この技術は、がんのみならず様々な医療分野への応用が期待できる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
さまざまな疾患において、『早期発見』は予後をおおきく左右する。とくに、がんの分野では発見時期が生存率と直結するため、研究が活発にすすめられている。 近年、細胞が放出する『エクソソーム』がバイオマーカとして注目を集めている。エクソソームは、全身の体液中に存在するため、回収が容易である。しかしながら、体液中にはさまざまな細胞由来のエクソソームが混合している。そこで、診断へ応用するにはターゲットとなるエクソソームの分離が必須となる。本研究では、エクソソーム表面のたんぱくを利用して悪性のエクソソームを分離した。エクソソームの性質は疾患ごとに異なるため、本研究の技術応用は可能であり、その意義は大きい。
|