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口腔内から採取したヒト組織幹細胞培養上清を用いたパーキンソン病への再生開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K18582
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
研究機関日本歯科大学

研究代表者

高橋 悠  日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 講師 (90779802)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードhuman tissue stem cell / ヒト組織幹細胞 / 再生治療 / 培養上清 / 再生医療 / Stem cell / Parkinson's disease / Conditioned medium
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、歯科領域で採取したヒト組織幹細胞(頬脂肪体由来幹細胞と歯髄幹細胞)の培養上清を使用してパーキンソン病を対象にした新規神経再生療法を開発することである。パーキンソン病は神経変性疾患のひとつで、現在は薬物による対症療法が主な治療法であり、根本的な治療法として細胞移植療法の検討が進められている。申請者はこれまでの研究で、ヒト頬脂肪体由来幹細胞から分化誘導した神経系細胞をパーキンソンモデル動物の脳内神経変性部に移植した結果、機能的・組織形態学的回復を認めた。この結果から、さらに将来的に臨床応用可能な治療法として、細胞を使用しないヒト組織幹細胞の培養上清を用いる方法を検討する。

研究成果の概要

ヒト歯髄幹細胞の培養上清のサイトカインアレイでは、IGF-1、IL-1α、MCP-1、M-CSF、MIP-1α、TNFαが無血清培養液と比較して増加している傾向を認めた。
パーキンソンモデルラットの腹腔内へのヒト歯髄幹細胞の培養上清投与による機能的評価としては、アポモルフィン投与後の回転数を投与2、4週後に測定したが、いずれも減少を示さず、運動症状の改善は認められなかった。組織学的評価としては、HE染色および免疫組織化学染色を行った。歯髄幹細胞の培養上清投与4週後、神経変性を生じている患側においては、健側と比較してTH陽性細胞の消退を認め、ドパミン神経細胞変性の改善は認められなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

パーキンソン病の安全な根本的治療として、細胞移植療法でなく、口腔内から採取されるヒト組織幹細胞の培養上清を用いた治療開発を行った。なかでも、採取が容易であるヒト歯髄幹細胞の培養上清を用いて検討を行った。今回の研究で、ヒト歯髄幹細胞の培養上清は、成長因子が多く含まれていることがわかったが、パーキンソンモデルラットへの腹腔内投与により運動症状の改善や組織学的変化は認められないことが示された。培養上清を治療に用いるためには、脳組織内の神経変性部への直接投与や細胞の神経誘導後の培養上清を検討する必要があると考え、今後はさらに研究を進めたいと考える。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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