研究課題/領域番号 |
20K18590
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
塩飽 由香利 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (80736190)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 骨 / 細胞間クロストーク / リン酸カルシウム / 天然高分子 |
研究開始時の研究の概要 |
人工骨補填材料は、歯科領域において骨欠損の再生や骨造成に広く用いられている。しかしながら、人工骨の骨再生能は未だ自家骨移植に劣るのが現状であり、更なる骨再生能の向上を目指して革新的な骨再生材料の創製が求められている。そこで、本研究では、骨-周囲組織の細胞間クロストークに着目し、骨関連細胞の賦活化による新規人工骨補填材の開発を目的として、将来の臨床応用を目指した基盤を構築する。
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研究実績の概要 |
骨には骨細胞,骨芽細胞,破骨細胞に加えて,脂肪細胞,間葉系幹細胞,血管内皮細胞など様々な細胞が存在していることが報告されている.しかしながら,骨に存在する細胞間ネットワークが骨代謝に与える影響については,未だ明らかになっていない点が多い. 本研究では,骨に存在する多様な細胞間ネットワークによる骨形成の促進に着目をしている.分子生物学,細胞生物学,組織生物学的な手法を駆使して,人工骨補填材料上における細胞間クロストークを解明するとともに,骨再生治療への応用を目指している. 前年度(令和3年度)には,骨組織関連細胞を播種した人工材料を用いて,マウスを用いた動物実験を重点的に行った.作製した人工骨補填材料に分化段階の異なる細胞を播種し,マウス頭蓋冠の骨欠損に埋入した.埋入後,経時的に試料を回収し,マイクロCTによる放射線学的解析,およびヘマトキシリン・エオジン染色やTRAP染色などによる組織生物学的評価を行った. 今年度(令和4年度)は,播種細胞による骨再生の機序を明らかにするため,遺伝子に着目した網羅的解析を行った.その結果,骨形成に関与している可能性のある遺伝子の候補を幾つか同定することができた. 現在は同定した遺伝子に着目し,組織生物学的な解析を進めている. 以上より,今年度は網羅的な遺伝子発現解析を重点的に行うことによって,生体内における細胞播種人工材料の骨再生能について評価することが出来た.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は,網羅的な遺伝子発現解析および組織学的検討を進めることができた.しかしながら,実験条件の探索や予備的検討に時間を要したため,全体的には研究計画が遅延した.
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は,前年度に得られた網羅的な遺伝子発現解析をもとに,組織学的な解析を進めていく.また,最終年度になるため,細胞移植した人工材料が骨形成能に与えるメカニズムの解明についても取り組んでいく予定である.
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