研究課題/領域番号 |
20K18592
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
荒木田 俊夫 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (10825491)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | CAD/CAM / 全部床義歯 |
研究開始時の研究の概要 |
従来の全部床義歯製作法は複雑な臨床・技工工程を有しており,術者に対して高い専門性が求められる.その解決法としてCAD/CAM全部床義歯製作が開発された.しかし,CAD/CAM全部床義歯は,人工歯と義歯床の接着の際に問題が生じる.そこで,既製人工歯を埋入したカスタムディスクを患者毎に製作し,切削加工を行う方法を開発した.この方法は従来のCAD/CAM法の問題点を解決し,精度の高い義歯を製作できる可能性がある.しかし,まだカスタムディスク法の精度については開発途上であり,そのエビデンスもない.そこで,本研究の目的はカスタムディスク法の精度について科学的検証を行い,その有効性を証明する事である.
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研究成果の概要 |
研究の第一段階では3Dプリンタを用いる方法と既成ディスクを用いる二種類の方法でカスタムディスク法の精度検証を行い、その有効性を証明することができた。第二段階としてカスタムディスク法で製作した義歯臨床研究にて評価を行い、従来の方法よりもより高い満足度を得ることができた。 以上から次世代のCAD/CAM技術を応用した義歯製作法としてカスタムディスク法の有効性を科学的に証明することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によりカスタムディスク法の義歯製作における精度が良好なものであることが証明された。カスタムディスク法は今までのCAD/CAM技術を用いた義歯製作法をさらに改良した次世代の技術であり、本研究によりその有効性が証明できた。 カスタムディスク法は加工機を用いた次世代の義歯製作法である。従来の義歯製作法は技工士の技術力により完成義歯の質に影響が出てしまう方法であり、技工士の担い手が減少している現在ではより大きな問題となっている。カスタムディスク法は、知識さえ習得すれば技術に依存せず、完成義歯のクオリティーコントロールが可能となり、より安定して質の良い全部床義歯が提供できるようになる。
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