研究課題/領域番号 |
20K18604
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
峯 裕一 広島大学, 医系科学研究科(歯), 講師 (60605989)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | MRONJ / 咬合性外傷 / 実験的過剰咬合 / 顎骨壊死 / ONJ / 薬剤関連顎骨壊死 / 過剰咬合 |
研究開始時の研究の概要 |
補綴歯科治療において顎堤の状態不良は、治療の成功を妨げる大きな要因となる。薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)は複数のリスク要因が提唱されているものの、医学的なエビデンスの裏付けがなされていないのものも多い。本研究では、実験的過剰咬合誘導MRONJモデルマウスと骨様細胞集塊によるin vitro骨壊死モデルの統合解析により、MRONJの発症および重症化機序解明に資する研究を推進する。
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研究成果の概要 |
薬剤関連顎骨壊死は、発症頻度は稀であるものの、一度発症すれば重篤な症状をきたす。リスクファクターとして、 骨吸収抑制薬の種類、局所的要因、全身的要因、先天的要因、生活習慣、併用薬等が考えられている。本研究では、実験的過剰咬合とビスフォスフォネート投与が、マウス顎骨に与える影響を検討した。また、骨オルガノイドによるin vito試験においても検討を加えた。実験的過剰咬合とビスフォスフォネートを投与したマウスの顎骨では、骨壊死の兆候である空の骨細胞窩が多数認められた。また骨オルガノイドにおいて、静水圧刺激とビスフォスフォネート刺激を組み合わせることで、壊死のマーカーであるLDHの放出が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
補綴歯科治療において顎堤は、義歯やインプラントを支持する上で重要な役割を果たしており、その状態不良は補綴歯科治療の成功を妨げる大きな要因となる。薬剤関連顎骨壊死は、本邦を含め複数のポジションペーパーが関連学会から示されている。しかしながら、その発症メカニズムは未だ明確にはなっていない。本研究では、過剰な咬合力や義歯の使用による口腔内の刺激と薬剤関連顎骨壊死の関連について、その一端を明らかにすることを目指し研究を推進した。
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