研究課題/領域番号 |
20K18607
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
早野 博紀 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 客員研究員 (20866644)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | マクロファージ / MRONJ / BRONJ / DRONJ / リンパ管 / 血管 / 薬剤関連顎骨壊死 / 極性変化 / リンパ管内皮細胞 / ビスホスホネート製剤 / 分化転換 |
研究開始時の研究の概要 |
この研究は、ビスフォスフォネート製剤やデノスマブという薬を使用して治療を受けている患者さんの一部に起こる、薬剤関連顎骨壊死という骨が壊死してしまう病気の原因を解明するために行う研究です。ネズミを使って薬剤関連顎骨壊死を発症させ、免疫細胞のひとつに焦点を当てて、研究を行う予定です。
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研究成果の概要 |
ビスホスホネート(BP)製剤と抗RANKL抗体製剤(Dmab)は,骨粗鬆症や悪性腫瘍の骨関連事象抑制に効果を示す薬剤だが,BP製剤やDmab使用患者の一部に薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)(それぞれBRONJとDRONJ)が,また近年では血管新生抑制薬による顎骨壊死の発症も報告され,臨床現場は大きく混乱している.本研究目的は,マクロファージを起点としたMRONJの病態解析と病態形成機構解明を行うことにある.本研究から,MRONJの病態形成には,MRONJ成立前からマクロファージの分布変化とリンパ管新生が大きく阻害されていることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,現在でも世界中で問題となっている骨吸収抑制薬(ビスホスホネート製剤とデノスマブ)の副作用のひとつである薬剤関連顎骨壊死に関して,その原因を基礎的な観点から細胞レベルで突き止めるための基礎研究である.本研究では,現在までよく分かっていなかった薬剤関連顎骨壊死に対して,免疫細胞であるマクロファージとリンパ管形成が関わる可能性を証明でき,大きな学術的意義と国民に向けた社会的意義があったと思われる.
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