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抗VEGF抗体を用いた口腔乾燥症の新規治療イノベーション

研究課題

研究課題/領域番号 20K18609
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57050:補綴系歯学関連
研究機関九州歯科大学

研究代表者

宗政 翔  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (40852489)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード唾液 / 唾液腺 / VEGF / 抗VEGF抗体 / 糖尿病 / 口腔乾燥症 / 炎症 / AQP5
研究開始時の研究の概要

糖尿病患者では、しばしば口腔乾燥症が合併し、唾液分泌量の低下によるインプラント周囲炎や歯周病の増悪、義歯の装着困難などが歯科補綴治療に際し問題となる。そのため、糖尿病における口腔乾燥症の病態解明および治療法の確立が急がれている。本研究では、炎症性メディエータである血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor: VEGF)をターゲットとした唾液腺の炎症コントロールにより唾液機能の回復を図ることを目的とし、抗VEGF抗体の唾液腺への応用が唾液分泌機能の回復に有効か評価することで、抗VEGF抗体が口腔乾燥症の新規治療薬となりうるか検討する。

研究成果の概要

糖尿病にしばしば合併する口腔乾燥症は歯科補綴治療に際し問題となることが多い。本研究では、抗VEGF抗体ラニビズマブ(RBZ)を2型糖尿病モデルマウスKK-Ayに応用し唾液分泌機能の回復に有効か評価することを目的とした。Ex vivo顎下腺灌流実験の結果、非投与(DM)群と比較してRBZ投与(DM+RBZ)群では有意に唾液分泌量が増加することが明らかとなった。また、RBZの投与の影響により水分泌に関与するAquapolin 5の発現位置が変化することが免疫組織化学染色により確認された。以上より、糖尿病患者において抗VEGF抗体を応用することで口腔乾燥症の症状を改善できる可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

糖尿病に合併する口腔乾燥症は、唾液分泌量の低下によりインプラント周囲炎や歯周病の増悪、義歯の維持困難などを引き起こし、歯科補綴治療に際し問題となることも少なくない。本研究では、抗VEGF抗体ラニビズマブ(RBZ)を糖尿病モデルマウスに応用した結果、唾液分泌量が有意に増加することが明らかとなった。そのメカニズムはまだ明らかではないが、水分泌に関与するAquapolin 5の発現位置がRBZ投与群で異なることが一因となっている可能性がある。今後、唾液分泌量がRBZの応用により回復するメカニズムについての詳細が解明できれば、糖尿病患者における口腔乾燥症治療法確立の一助となることが期待される。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 糖尿病に伴う口腔乾燥症への抗VEGF抗体の応用2022

    • 著者名/発表者名
      高橋祐介,宗政翔,永田裕紀,野代知孝,向坊太郎,近藤祐介,正木千尋,細川隆司
    • 学会等名
      日本口腔インプラント学会学第40回九州支部学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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