研究課題/領域番号 |
20K18610
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
|
研究機関 | 埼玉医科大学 (2022-2023) 明海大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
勅使河原 大輔 埼玉医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70779016)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
|
キーワード | 下顎再建 / 顎骨再建 / 下顎骨再建 / 可撤性義歯 / 即時義歯 |
研究開始時の研究の概要 |
外科的処置後に生じる顎顔面欠損においては、術前の形態を再現することが機能および審美性の回復にとって重要であり、患者のQOLの向上、社会復帰に大きく寄与すると考えられ、良好な機能および形態の回復には早期の補綴的介入が重要とされる。 下顎骨区域切除、即時再建による顎堤形態と、装着した義歯形態の評価、分析を通じて、 患者の術後早期での顎口腔機能改善によるQOL向上、さらには医療連携の領域の拡大が多いに期待できる口腔癌切除に対するデジタルサージカルガイドシステムを構築する。
|
研究成果の概要 |
再建顎堤に対する義歯形態は、移植骨の種類や配置だけでなく、術後の軟組織の形態によって影響を受けることもあり、標準化が困難となっている.さらに、下顎再建についても理想的な顎骨形態が存在しておらず、再建する顎堤の形態や位置に対して、治療にあたる担当医間においてもコンセンサスを得ることが困難となっている.術前の歯列形態や顎間関係を参考にあらかじめ即時義歯を製作することでrestorative-drivenな顎骨再建が可能となる.即時義歯の利用は、術前腓骨配置シミュレーションおよび術中ガイドとして有用であり、術後は、治療用義歯として術後早期からの口腔リハビリテーションにも有効である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外科的再建時に使用するガイドシーネは術前の歯列形態や顎間関係を参考に製作することからrestorative-drivenな顎骨再建を可能とする。ガイドシーネの利用は症例に応じた再建顎骨形態を明示することで術者間での治療目標を明確にすることが出来る。 即時義歯の利用は、術前腓骨配置シミュレーションおよび術中の皮弁移植時のOcclusal-drivenな顎骨再建に有用であり、術後は、治療用義歯として下顎位の安定化に寄与するなど術後早期からの口腔リハビリテーションにも効果を認めた。義歯および再建顎骨形態に配慮した下顎再建および即時義歯の使用は、無歯顎患者を含めた広範囲な患者への適応が期待できる。
|