研究課題/領域番号 |
20K18629
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
高阪 貴之 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (40755360)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 口腔機能 / 老年 / 歯周病 / 循環器病 / メタボリックシンドローム / 歯学 / 循環器・高血圧 / 衛生 / 老化 |
研究開始時の研究の概要 |
メタボリックシンドロームは、肥満、高血圧、高血糖および脂質異常などの代謝異常が複合した病態であり、現在世界中で有病率の増加が懸念されている。これまで、歯周病とメタボリックシンドロームとの関連について様々な報告がなされてきた。近年、歯周病の臨床的指標として、唾液中の炎症性バイオマーカーが注目されている。そこで本研究では、都市部一般住民を対象としたコホート研究により、唾液中の炎症性バイオマーカーがメタボリックシンドロームの罹患に及ぼす影響を、これまでにない大規模なサンプルサイズを用いた縦断解析によって明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
都市部一般住民を対象に、国立循環器病研究センターにおいて、基本健診ならびに歯科健診を行い、以下のような関連を見出した。 1.唾液中のストレスマーカーであるIL-6やコルチゾールと咀嚼能率との関連が明らかになった。2.歯周病の悪化が経年的な咀嚼能率低下に影響を及ぼすことが明らかになった。3.咀嚼能率の低値および歯周病と将来的なメタボリックシンドローム新規罹患との関連が明らかになった。4.最大咬合力の低値が将来的な循環器病発症のリスクであることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動脈硬化やメタボリックシンドロームをはじめとする循環器疾患のリスク因子としては、歯周病の罹患や口腔機能の低下が考えられる。本研究では、歯周病と口腔機能における相互の関わりを示すことができただけでなく、それらを多面的に評価し動脈硬化やメタボリックシンドロームとの関連を明らかにしたことで、口腔健康と循環器疾患との関連についての新たな基礎資料を多く得ることができた。
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