研究課題/領域番号 |
20K18639
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
成松 生枝 九州大学, 歯学研究院, 助教 (70808146)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 顎顔面インプラント / 軟組織封鎖性 / カルシウム水熱処理 / インプラント / 軟組織 / 表面処理 |
研究開始時の研究の概要 |
顎顔面補綴治療の果たす意義は大きいが、欠損は重篤かつ複雑であり、装置の安定は困難である。そこで近年は、顎顔面補綴装置の維持源としてインプラントが応用されている。 しかし、顎顔面インプラント治療の成功率は著しく低い。また、その原因解明には至っておらず、明確な改善法は存在しない。 本研究では、顎顔面インプラントの「皮膚」を貫通する特殊性に着目した。また、インプラント周囲の軟組織封鎖性の向上を目的とし、カルシウム水熱処理について検討することとした。 本研究結果は、顎顔面インプラント治療の成功率向上に寄与する。また、顎顔面欠損患者の機能的、審美的負担を軽減し、QOLの向上に大きく貢献すると考える。
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研究実績の概要 |
顎顔面補綴治療の果たす意義は大きいが、欠損形態は複雑かつ重篤であり、補綴装置の安定は困難であることも多い。近年では、顎顔面補綴装置の維持源としてインプラントが応用されているが、顎顔面インプラントの成功率は著しく低いとされている。 しかし、その原因解明には至っておらず、明確な改善方法が検討されていないのが現状である。そこで本研究は、顎顔面インプラントの「皮膚」を貫通する特殊性に着目して、貫通部周囲の封鎖性の向上を目的とし、カルシウム水熱処理について検討することとした。 まず、チタンプレートおよびインプラントにカルシウム水熱処理を行い、表面の解析を行った。上皮および線維芽細胞をラットの口腔粘膜(頬部)と皮膚(背部)より採取し、コントロール群(未処理群)とカルシウム水熱処理群について、増殖率を評価した。 また、ラットの上顎右側第一臼歯抜去後にインプラントを埋入し、インプラント周囲組織について、Ladewig’s fibrin染色により形態を評価した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
チタンプレートの解析は順調であり、結果からも処理は問題ないと思われる。また、細胞実験も問題なく進展している。しかし、動物実験はn数の確保に時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
引き続きin vivo実験において、n数の確保に努める。インプラント周囲組織と軟組織封鎖性ついて、形態計測学的に解析を進める。
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