研究課題/領域番号 |
20K18643
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
中里 友香理 昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (00845943)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 睡眠時ブラキシズム / バイオフィードバック / スプリント / 振動刺激 / PSG / スプリント療法 |
研究開始時の研究の概要 |
振動刺激を応用したバイオフィードバック(BF)療法にSB抑制効果を認めたことを踏まえ,本研究では,BF療法を行った被験者を治療への反応によりResponderとNon-Responderに分類し,簡易睡眠ポリグラフ検査(PSG)データの解析で得られるSBの生理学的病態分類ごとの抑制効果および脳波活動への影響を評価する.これにより振動刺激によるSB抑制効果発現メカニズムの解明に繋がる知見を得ることができれば,将来,補綴治療を要する患者個々人に対応したオーダーメイド医療に確立し得る.
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研究成果の概要 |
睡眠時ブラキシズム(SB)は一般的に口腔内装置(OA)によって管理されることが多いが,振動バイオフィードバック刺激による管理法も報告されている.本研究において,我々は振動刺激がSBに及ぼす影響を明らかにすることとした.感圧フィルムを埋入した振動刺激スプリントを用い,2週間の装置順応期間後,4週間振動刺激を与え簡易睡眠ポリグラフで記録された咬筋筋活動に基づいて1時間あたりのSB episode数および睡眠時間を算出した.その結果,振動刺激によっていずれも有意に減少したため,振動刺激は睡眠を障害することなくSBを持続的に抑制する可能性があり,SBの管理に有効である可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
睡眠時ブラキシズム(SB)の管理法として一般的に用いられている口腔内装置(OA)のSB減少効果は一時的なものである.そこで我々は特に慢性的なSBのある患者に対し,咬合力を軽減する可能性のあるバイオフィードバック療法とOAを組み合わせて使用することで,よりSB抑制効果を高めることができると考えた.さらに,振動刺激スプリントはOAの形態をベースとしているため,患者が標準的なOAと同じように簡単に使用することができ,患者のコンプライアンスの向上を期待できる.このように振動刺激を用いたバイオフィードバック療法は,SBの管理のために実用的かつ臨床的に適用可能な方法であると考えられる.
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