研究課題/領域番号 |
20K18644
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
三好 敬太 昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (30845128)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | デジタル印象 / 精度 / インプラント / 補助デバイス / 光学印象 / 口腔内スキャナー / 精度・再現性 / デジタルデンティストリー |
研究開始時の研究の概要 |
我々の基礎的研究では,口腔内スキャナーを用いたデジタル印象法は,全顎では精度の低下を招く可能性があるということが検証されている.それらの知見を基盤とした本研究の仮説は, ①スキャン補助デバイスを用いることで全顎スキャンでの精度低下を補償することができる, ②スキャン補助デバイスを装着してスキャンパスを最適化すれば,全顎スキャンでの精度の低下を補償することができる, の2点である. 本研究の仮説から成果が得られれば,口腔内スキャナーを用いて全顎ないしは広範囲の印象採得を行う際に精度の低下の懸念が解消され,対象症例を選ぶことなくデジタル印象を適用することが可能となる.
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研究成果の概要 |
口腔内スキャナーの特性に起因して,印象範囲が大きくなるにつれて精度が低下することが報告されており,現状では広範囲にわたる補綴装置においては従来法が推奨されている.そこで本研究の目的は,口腔内スキャナーを用いたデジタル印象法の全顎スキャンにおける精度を担保するために,デジタル印象法の精度を向上させる補助デバイスを開発し,さらにはそのデバイスを用いた最適なスキャン手法を確立することである.計画書に則り補助デバイスを開発し模型での真度精度の向上検証を行ったところ向上が認められた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
クラウン・ブリッジやインプラント上部構造などの補綴装置の製作方法は,印象材,石膏模型および歯科用合金に立脚した間接法から,口腔内スキャナーによるデジタル印象およびジルコニア等のセラミック材料を用いたフルデジタルワークフローに取って代わりつつある.それにより,従来法を基盤とした煩雑な製作過程が合理化された.また口腔内スキャナーを用いたデジタル印象法で口腔内を直接スキャンして三次元形態データを取得することにより,理論上は印象材の重合収縮,模型材に用いられる石膏の硬化膨張などの材料特有の寸法変化や,スティッチングに起因する寸法精度の低下などが解消されれ,より精度の高い補綴物の作成が可能となる.
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